2025. 06.26日本医療研究開発機構(AMED)「優れた医療機器の創出に係る産業振興拠点(スタートアップ支援拠点)」に採択

このたび、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が公募した「優れた医療機器の創出に係る産業振興拠点強化事業」分野2:優れた医療機器の創出に係る産業振興拠点(スタートアップ支援拠点枠)において、信州大学が提案した「信州大学医療機器産業振興拠点における世界市場展開の高度化」(補助事業代表者:杉原 伸宏)が、全国で4件の採択のうちの1件として選定されました。
▼公表URL(2025年6月20日)
https://www.amed.go.jp/koubo/12/01/1201C_00118.html
本事業は、優れた医療機器等の創出を担う人材の研修及びリスキリング、スタートアップ企業や研究者等への伴走支援に加え、企業の海外市場展開を強力にサポートする拠点を整備し、更なる拠点機能の充実・強化を目指すものです。
今回の採択により、長野県をはじめとする地域発の中小企業・スタートアップによる医療機器産業の競争力強化と、世界市場への展開の加速が期待されます。
信州大学医療機器産業振興拠点では、10名余の医工連携コーディネータによる「トータル伴走システム」を通じて、医療現場での医療機器開発・改良ニーズの発掘から、医療従事者と企業技術者のマッチング、共同研究開発、薬機法および国際認証への対応、さらに海外市場展開に至るまでを一貫して支援しています。長野県内はもとより、他地域のスタートアップ等とも連携を深め、国内外への市場展開をさらに加速していきます。
また、本拠点は、これまでもドイツ、米国、ドバイなどでの展示会出展を通じて海外市場の動向を把握し、商談成果もあがっています。こうした活動は海外資本の誘致にもつながる有効な手段と捉え、スタートアップ等の海外市場展開をさらに推進します。アカデミア発の先端技術や部材は、グローバルメーカーにとって新たな市場やサプライチェーン構築の鍵となる存在であり、大きな事業機会が見込まれます。本拠点では、これらの企業の市場参入・資金調達を支援すべく、米・欧・インド・中東・アフリカ等をターゲットとした展示会に出展し、早期マーケティングや商談、製品紹介、研究開発へのフィードバックを推進しています。
さらに、他の産業振興拠点とも連携し、各国の医療政策や認証要件に即した製品開発・人材育成を実践して、国・地域別のニーズに応じた戦略的な市場展開を通じ、日本の医療機器産業の国際競争力強化とイノベーション創出に貢献してまいります。
