連続式・次世代ウェアラブルデバイスを可能とする革新的な計測技術

カテゴリ
アグリ・バイオ
出展年度
2023
イベント名
信州大学新技術説明会
所属
繊維学部 機械・ロボット学科
氏名
山口 昌樹 教授
SDGs

テーマ概要

【新技術の概要】
抗原抗体反応 (イムノアッセイ) は、抗体さえ入手すればほとんどのタンパク検出に適用可能な優れたセンシング技術で、抗臨床検査ではイムノアッセイに基づくバイオセンサが主流である。しかし、抗体を再利用するためには解離液で抗原を解離する必要があり、この様な試薬の補給が必要な方法では生体装着して時系列的なモニタリングを実現する小型デバイス化ができない。本技術の光抗体再生法は、可視光照射のオン/オフだけで抗原抗体反応を再生できる革新技術である。
【従来技術・競合技術との比較】
ポータブル式、及び卓上式等のスタンドアロン型のバイオマーカー測定装置は、小規模な医療機関での初期診断には非常に有用であるが、一定レベル以上の病院では検査数も多く臨床検査技師や看護師を含め検体測定システムが整備されており、ポータブル式、及び卓上式のスタントアロン型の普及は限定的。装置の患者自身での操作は難しく、出口とすべき在宅検査にも適していない。
【新技術の特徴】
・LEDなどの光源による光のオン・オフだけでセンサを再生できる
・気体および液体の時系列的な連続モニタリングを実現できる
・消耗品が無いバイオセンサにでき、長寿命化、メンテナンスフリーに寄与
【想定される用途】
・次世代ウェアラブルデバイスとなる携帯化ができ、医療だけでなく健康モニタリングに活用できる
・再生型センサを連続モニタリングに活用すれば、水質・空気質の監視など環境計測に有効
・大型の医療用分析装置へ適用すれば、部品点数の削減、小型化、メンテナンスフリー等を図れる

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