ソーラー水素製造の光触媒に!長波長可視光に応答する酸窒化物の製造方法

カテゴリ
低炭素・エネルギー
出展年度
2022
イベント名
信州大学新技術説明会
所属
先鋭領域融合研究群 先鋭材料研究所
氏名
久富 隆史 准教授
SDGs

テーマ概要

【新技術の概要】
真空封管中で窒化物と酸化物を合成することで、酸窒化物の組成を制御し、長波長の可視光吸収が可能になった。この酸窒化物に水素生成用、酸素生成用の助触媒を共担持することで、可視光で水素と酸素を生成する光触媒となる。この技術は、太陽光水分解によるソーラー水素製造に応用できる可能性がある。
【従来技術・競合技術との比較】
通常、酸窒化物はアンモニア気流下での熱窒化により開放系で合成され、揮発性元素を構成成分とする場合は組成制御が難しく、長波長可視光吸収型の酸窒化物製造が困難だった。低温での窒化で元素の揮発は抑制できるものの、結晶性の低い酸窒化物しか得られなかった。すなわち、光触媒としての機能性に重要な可視光吸収と結晶性を両立できなかった。
【新技術の特徴】
・可視光で水から水素と酸素を生成する光触媒
・組成制御された長波長の可視光を吸収する酸窒化物光触媒の合成技術
・助触媒が共担持された酸窒化物光触媒を利用した可視光水分解反応による水素製造技術
【想定される用途】
・水分解反応用光触媒
・水分解反応による高効率なソーラー水素製造
・蛍光体・低毒性顔料など

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