熱収縮しにくい!簡便で低コストに製造できるメルトブロー不織布

カテゴリ
マテリアル・ナノテク・リサイクル
出展年度
2022
イベント名
信州大学新技術説明会
所属
繊維学部 先進繊維・感性工学科
氏名
冨澤 錬 助教
SDGs

テーマ概要

【新技術の概要】
直径1μm程度のポリプロピレン(PP)メルトブロー不織布に、直径20μm程度のポリカーボネート連続繊維を同時混繊し、課題であったPP不織布の寸法安定性、機械的特性、緻密化を解決した。また複雑であった不織布の生産プロセスを一本化し、コストやCO2削減等、SDGs達成に貢献しつつ、新規特性を付与できる不織布開発プロセスを提案する。
【従来技術・競合技術との比較】
PP不織布はリチウムイオン電池のセパレータに使用されるが、熱収縮しやすい。従来技術に微多孔質ポリオレフィン電池セパレータ膜があるが、細孔の直進性が高い場合、リチウムが針状の結晶で電極表面に析出することがある。本技術では、ノズル及び樹脂の変更のみで多種多様な特性を不織布に付与し、熱収縮性を解決した。
【新技術の特徴】
・エンジニアリングプラスチックとオレフィン系樹脂の同時押し出しによる混繊メルトブロープロセス
・追加工程を要さないエネルギーロス解消、それでいて多岐特性付与の可能性を実現
・メルトブロープロセスに繊維の細化プロセス解明の足掛かりにもなり得る
【想定される用途】
・電池セパレータ
・集塵向けワイピング材
・耐熱シート

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