省電力・長距離通信により低コストで鳥獣対策とスマート農林業を実現
- カテゴリ
- 電子・情報・通信 食品・農業
- 出展年度
- 2022
- イベント名
- アグリビジネス創出フェア2022
- 所属
- 農学部 植物資源科学コース
- 氏名
- 渡邉 修 准教授
- SDGs
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テーマ概要
農林業を基幹産業とする地域ではイノシシやニホンジカなどによる鳥獣被害が多発しており、罠による捕獲が進められているが、罠の見回り業務が大きな負担となっている。LPWAは免許不要の920MHz帯を用いた特定小電力通信によって、山地帯での長距離通信を可能にする。地域内に中継局を設置し、複数の端末を紐付けすることで低コスト運用ができ、携帯電話通信圏外で独自通信サービスを展開できる。LPWAの罠センサーの活用に加え、気象庁検定雨量計のパルス信号をLPWAで通信することで、通信が困難な山地帯で長期間運用可能なLPWA雨量計の実用化も行った。信州大を中心に地元自治体と研究チームを構築し、この技術を他の自治体へ展開するための情報交換を進め、持続的農林業の推進や気象データ収集に貢献できる新たなサービスを探索している。