抗炎症・抗ウイルス製品の開発に向けたエピカテキンガレート2量体の効率的合成

カテゴリ
アグリ・バイオ
出展年度
2023
イベント名
信州大学新技術説明会
所属
先鋭領域融合研究群 バイオメディカル研究所・生体分子イノベーション部門
氏名
真壁 秀文 教授
SDGs

テーマ概要

【新技術の概要】
プロアントシアニジンは縮合型タンニンの一種で、 様々な生理活性を有することが知られているが、天然には多数の構造類似体が存在する。特に、エピカテキンガレートの重合体は炎症抑制、抗ウイルス等、顕著な生物活性を有することを学内の共同研究で明らかにしている。本技術では、エピカテキンガレート2量体の効率的な化学合成を達成した。本手法を用いることで、エピカテキンガレート2量体の量的確保が可能であるため、今後の応用が期待される。
【従来技術・競合技術との比較】
天然物に含まれるエピカテキンガレート重合体は微量かつ化学的に不安定のため、量的抽出は困難。合成例はあるが、煩雑な手法が多かった。本技術は、エピカテキンガレート2量体を効率的に合成可能であるため、新しい機能の開拓や生物活性の探索及び合成品を標準サンプルとした機能性分子の分析が進められることとなり、高機能製品開発に役立つ。
【新技術の特徴】
・入手困難であった機能性ポリフェノールであるエピカテキンガレート重合体の供給が可能となった
・エピカテキンガレート2量体は、炎症抑制や抗ウイルス活性があることを見出しており、その応用が期待される
・エピカテキンガレート2量体を化学分析における標準品としての供給が可能となった
【想定される用途】
・抗炎症用ハンドクリームなど
・殺菌、抗ウイルス用うがい薬やスプレーなど
・手荒れ防止用化粧品など

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