信州大学ベンチャー支援
信州大学では、平成29年10月に学術研究・産学官連携推進機構(SUIRLO)の中に、知的財産・ベンチャー支援室ベンチャー支援グループを立ち上げ、信州大学の研究成果またはその他の活動成果をもとにした「信州大学発ベンチャー」の創出や成長を支援しています。

支援メニュー
本学教職員や学生の皆さんが大学発ベンチャーを起業する際の支援策をご紹介します。
ハンズオン支援
ベンチャー支援グループでは、ベンチャー起業に関心を持つ教職員や学生等に対して、事業計画の作成、学内手続きや会社設立のサポート、金融機関とのマッチング等のハンズオン支援を提供しています。さらに、信州大学発ベンチャーに対して、インキュベーション施設等の優遇利用、ベンチャーキャピタル・地域金融機関とのマッチング、販路開拓支援等、事業フェーズに応じたハンズオン支援を提供しています。
大学発技術系ベンチャー実践論

「自身が研究する技術・専門性」を活用し、実社会での起業や新規事業化につなげる実践的な知識・考え方を会得する機会を提供することを目的として、大学院総合理工学研究科(大学院生以外も聴講可能な公開授業)にて、「大学発技術系ベンチャー実践論」を開講しています。この講座は、三井住友信託銀行株式会社、株式会社レジェンド・パートナーズ、NES 株式会社との起業家教育及び起業支援に関する協定書に基づき実施しており、起業家やベンチャーファンド関係者による授業等を通じて、新規事業の立ち上げに意欲的な大学院生の養成を目指します。
信州大学ベンチャーピッチ

本学の研究成果をもとにした大学発ベンチャーの起業を検討している教職員及び学生の起業意欲を高めることを目的として、信州大学ベンチャーピッチを実施しています。本ピッチイベントの最優秀賞受賞者には、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施予定の「研究開発型スタートアップの起業・経営人材確保等支援事業/ディープテック分野での人材発掘・起業家育成事業(NEP:NEDO Entrepreneurs Program)」との連携(優遇等)課題の選定をあわせて行うこととします。
信州大学POCファンド
論文や特許公報等による情報だけでは捉えにくい技術の有効性や事業化のイメージを、試作品を作成すること等により具体化しやすくするとともに、より製品の近いレベルでの評価・検証等を可能とすることにより、企業への技術移転や大学発ベンチャー創出を促進することを目的として、信州大学POCファンドを実施しています。 ※POC(Proof of Concept)・・・製品・サービスにつながる新たなアイデアや概念の実現可能性を示すために、簡単かつ不完全な実現化を行うこと。本格的な試作の前段階となる概念実証。
信州大学発ベンチャーの認定
本学と大学発ベンチャーとの関係性を明確化するとともに、本学における大学発ベンチャーの円滑かつ適正な支援を図ることを目的として、「信州大学発ベンチャー」の認定を行っています。 認定となったベンチャーには、インキュベーション施設の貸与、インキュベーション施設(学内住所)等での商業登記の許可、事業計画のブラッシュアップ、各種支援施策に関する情報提供、金融機関や事業会社とのマッチング等の支援を提供しています。
信州大学シェアオフィス

起業を目指す学生及び教職員等のために、そのアイデアやビジネスモデルの実現化に向けて所属や専門分野、学年、国籍等を超えて議論し、相互研鑽する場として各キャンパス内に「シェアオフィス」の設置を進めています。2022年11月に第1号オフィスとして松本キャンパス内に「シェアオフィスMatsumoto」を設置し、2023 年には、長野 ( 工学 ) キャンパス、長野 ( 教育 ) キャンパス、上田キャンパス、伊那キャンパスにも設置します。会社登記も可能です。シェアオフィスでは、起業やスタートアップに関する知識・情報の提供、起業の相談、起業家・既存企業・自治体・金融機関・支援機関等とのネットワーク構築、起業後のベンチャー支援、各種セミナー・勉強会の開催等のサービスも提供します。すでにベンチャー起業済み、起業に興味がある人、これから学びたい人も歓迎します。また、シェアオフィスを利用する学生を対象に共通教育科目「ベンチャー起業入門」も開講しています。 信州大学シェアオフィス
インキュベーション施設

信州大学には、産学官連携によるイノベーション創出のためのインキュベーション施設が各キャンパスに設けられています。上田キャンパスの信州大学オープンベンチャー・イノベーションセンター(OVIC)は、産学官が一つ屋根の下に集い、多様な連携や交流のもとで新たな技術革新(=イノベーション)創出を加速するためのインキュベーション施設です。信州大学の持つ資源を積極的に活用し、本学の教員や学生とも共同した新たなビジネスの創出や事業化を応援します。
信州大学 オープンベンチャー・イノベーションセンター(OVIC)
株式・新株予約権を活用したライセンス等の対価の支払い
信州大学発ベンチャーを対象に、ライセンス等の対価の一部又は全てを株式・新株予約権により支払うことが可能です。これにより、創業間もない大学発ベンチャーの資金負担軽減を図ります。また、本学が株式・新株予約権を取得することで、当該ベンチャーの対外的な評価を高め、その後の資金調達を円滑に進められる効果も期待されます。本制度により、本学の研究成果の活用・社会実装をより迅速に推進します。
外部機関との連携
ベンチャーの起業に関心を持つ教職員や学生、信州大学発ベンチャー等に対して、それぞれのフェーズに応じたハンズオン支援を提供するにあたり、さまざまな外部機関と連携しています。
大学発ベンチャー起業ガイド
本ガイドは、教職員や学生の皆さんが大学発ベンチャー(特に大学等または大学等の教員が所有する知的財産権を基に起業するベンチャー)を起業する際に検討すべき事項、必要となる手続き、留意する点について、概観を把握いただくことを目的に整理したものです。実際に起業する際には、本ガイドで記載されている項目以外にも様々なことをより具体的かつ詳細に検討、準備する必要がありますので、起業の構想段階から、早めに知的財産・ベンチャー支援室ベンチャー支援グループにご相談ください。 大学発ベンチャー起業ガイド
お問い合わせ
信州大学 学術研究・産学官連携推進機構 学術研究支援本部 知的財産・ベンチャー支援室 ベンチャー支援グループ venture@shinshu-u.ac.jp