信州大学

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SWCNTとポリウレタン系の複合ロープが高いエネルギー密度を示すことを発表

2024.05.02

Figure 1.png本研究所の金子克美特別特任教授が率いる研究グループは単層カーボンナノチューブ(SWCNT)とポリウレタン系の複合ロープが高いエネルギー密度を示すことを発表しました。

信州大学本研究所、諏訪東京理科大学、米ミシガン州立大学の研究グループは単層カーボンナノチューブとポリウレタン樹脂を混合した"ゴム"を製作。その捩じりエネルギー貯蔵法がLiイオン電池の3倍以上のエネルギーの貯蔵が可能なこと、-60℃~100℃の環境下においても貯蔵性能が変わらないこと、優れた繰り返し性を有することを示しました。

本研究成果は、再生可能エネルギー・クリーンエネルギー利用で求められる優れたエネルギー貯蔵技術に貢献でき、日常用の小型エネルギー源としての利用から、将来的に大型化が実現できれば、風力・水力を直接エネルギーとして貯蔵する技術へと様々な応用へ期待できます。

本研究は国際科学誌Nature Nanotechnologyに2024年4月16日付で掲載されました
Utsumi. S., Ujjain, S.K., Takahashi, S., Shimodomae, R., Yamaura, T., Okuda, R., Kobayashi, R., Takahashi, O., Miyazono, S., Kato, N., Aburamoto, K., Hosoi, Y., Ahuja, P., Furuse, A., Kawamata, Y., Otuka,H., Fujisawa, K., Hayashi, T., Tomanek, D., Kaneko, K. Giant nanomechanical energy storage capacity in twisted single-walled carbon nanotube ropes. Nat. Nanotechnol. (2024). 10.1038/s41565-024-01645-x

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