信州大学

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簾助教・手嶋教授の研究グループがナノ空間に閉じ込められた水和イオンに働く力を実験的に観測する事に成功

2022.11.11


Credit:Art Action Inc., Takaya Fukui

 本研究所手嶋勝弥教授、簾智仁助教(現東京大学大学院理学系研究科)、田中秀樹教授を含む研究グループは層状物質の持つナノメートルの空間に閉じ込められた水和イオンに働く相互在用の変化を実験的に捉えることに初めて成功しました。

物質の"硬さ"を計測することで確立した計測手法とイオンの水和構造に関する知見を用いることで、層状物質によるイオンの分離と貯蔵を高性能にする新しい指針を提案することができます。本研究成果は、水・環境浄化やエネルギー貯蔵に資する有用材料の開発等の多くの科学分野において役立つことが期待されます。


本研究は国際科学誌Nature Communicationsに2022年10月28日付けで掲載されました。

Sudare, T., Yamaguchi, T., Ueda, M. Shiiba, H., Tanaka, H., Topplook, M.,Hayashi, F., Teshima, K. Critical role of water structure around interlayer ions for ion storage in layered double hydroxides. Nat Commun 13, 6448 (2022). https://doi.org/10.1038/s41467-022-34124-9


プレスリリース原稿

図: ナノ層間に閉じ込められたイオンと水分子が構造化するイメージ

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