信州大学

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田中秀樹教授が炭素材料学会の論文賞を受賞しました

2019.12.01

本研究所、田中秀樹教授が京都大学、東北大学の研究者と共同で執筆した論文が炭素材料学会2019年度論文賞に選ばれ、11月29日に行われた炭素材料学会にて授賞式が行われました。


受賞した論文は「メタン貯蔵材料開発を指向したゼオライト鋳型炭素合成の分子シミュレーション」で、種々のゼオライトを鋳型として得られるゼオライト鋳型炭素(ZTC)合成についての反応分子動力学シミュレーションを行い,新規ZTCを探索すると同時に,グランドカノニカルモンテカルロ法によって,それらのCH4貯蔵材料としての応用可能性について検討をしたものです。その結果,13種の新規ZTCを見出し,炭素フレームワークの構成炭素原子数を最適化するならば,BEAゼオライトから合成されるZTCが,最も優れたCH4貯蔵能[212 cm3(STP)/cm3,温度298 K,貯蔵圧3.4 MPa,脱着圧0.1 MPa]を持つべきことを明らかとしました。


メタン貯蔵材料開発を指向したゼオライト鋳型炭素合成の分子シミュレーション
著者:田中 秀樹a)*,瀬戸 樹a),西原 洋知b),京谷 隆b),宮原 稔a)
所属:a)京都大学大学院工学研究科化学工学専攻,b)東北大学多元物質科学研究所
*現 信州大学先鋭領域融合研究群先鋭材料研究所
掲載誌:学会誌 炭素285号, pp. 197-203 (2018)



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写真:左から東北大京谷教授,田中教授,尾崎炭素材料学会会長,東北大西原准教授