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これまでのセンターの取り組み

これまでの高等教育研究センターの取り組みをご紹介します。

GPA(2010~2014)

GPA制度導入に関するセンターの取組

本センターでは、本学のGPA制度導入の検討に際して、GPAに関する学外の情報収集や制度の素案づくり等を中心となって行っています。
また、年に3回開催する部局と高等教育研究センターとの懇談会においてもGPA制度導入に関する意見交換を行うほか、 全学的な意見交換会や勉強会を行うなど、学内での情報提供・意見集約の役割も担っています。

GPA活動報告もっと見る

2012.01.11
【調査報告】成績不振学生への対応について
GPA制度を導入している大学での成績不振学生への対応について,国内大学及び米国州立大学の状況を調査しました。 調査報告はニューズレターNo.4にまとめてあります...
2011.11.28
【調査報告】米国の州立大学におけるGPA対象科目について
信州大学での制度設計の参考にするため、米国の州立大学を調査の対象としました。調査内容は、5段階で成績評価される科目を学生が自分の判断で合格/不合格科目として...
2011.06.23
GPA制度に関する意見交換会を開催しました。【平成23年6月23日】
全教職員を対象としたGPA制度に関する意見交換会をSUNS(遠隔会議システム)を利用して開催しました。 参加者からの質問や意見に高等教育研究センターが答える形式...

ライティング支援事業(~2021)

本センターは、信州大学附属図書館と協働して、ピアサポ@Libのなかのライティング支援部門の整備に取り組んできました。大学生基礎力ゼミと、教養ゼミの一部で課すレポート課題に取り組む一環として、ライティング支援を受けることを学習活動として組み入れ、大学で求められるレポートを一通り書けるようにサポートしました。
基礎力ゼミで良い成績を収めた学生を次年度のライティングアドバイザーとしてリクルートし、定期的な研修で学習理論やコミュニケーションスキルなどを習得してもらいました。学期中は、基礎力ゼミを担当する教員とも密に連絡を取り、双方の現状や課題、希望などを出し合って、チームとして初年次生を支えました。
その成果は、以下の論文や学会発表にまとめました(大学生基礎力ゼミの項と、一部重複があります)。

論文・学会発表の詳細はこちらをご覧ください。

大学生基礎力ゼミ(2013~2020)

2013年度から2019年度まで、信州大学の初年次セミナーとして実施されました(2012年度はパイロット実施、2020度は個別の教養ゼミナールとして実施)。統一シラバス、複数コマで、初年次生の2割が受講することを目標にして開講し、2017年度にその目標を達成しました。
大学生基礎力ゼミでは、「自分の生活と学習に責任を持てる、自立した大学生になる」ことを目標に掲げ、①自立して大学生活を送ることができる、②信州大学のリソースを利用できる、③正確で論理的な文章を書けるようになる、④多様性を認め、尊重し、誰とでも協働できる、の4つの行動目標を設定しました。毎回、グループワーク形式で、自分自身と友人のことを知り、学びながら、高校から大学への移行を図るものでした。
初年次教育の最新理論を組み込んだ設計で、学習支援もセットで提供したことによって、特に学生たちのレポートを書く力は大きく伸びました。
日本の大学では、入学時に使える学生のIRデータが整備されていないにもかかわらず、基礎力ゼミでは、教員による学生指導や支援が厚いこともあって、支援の必要な学生の早期発見も可能で、単位取得率も非常に高いものでした。成績データを分析すると、大学生基礎力ゼミを受講した学生は、中退や休学をするリスクが有意に低く、2年次の成績も良い傾向がありました。
この、大学生基礎力ゼミは、信州大学の認証評価でも高く評価されました。
成果は、以下の論文と学会発表にまとめました。

論文・学会発表の詳細はこちらをご覧ください。

医学教育研修センターとの共同研究(ヒト生物学・2014~2018)

医学部医学科1年生の必修授業「ヒト生物学」の授業改革の取組みです。医学部医学教育研修センターの専任教員2人と高等教育研究センターで、授業を抜本的に改革、学生が遅刻せず、居眠りをせず、この授業の本来の目的を達成するために真面目に勉強するように、シラバスを作りこみました。
授業開始時に小テストを実施することで遅刻が激減しただけでなく、多くの学生はきちんと予習もしてくるようになりました。居眠り防止のためには、グループワークを中心に据えた授業展開を心掛けました。学生が一学期を通して努力を続けるように配点にも気を配り、平常点(小テスト)40%、中間試験30%、期末試験30%としました。
その結果、学生の学習意欲が高まり、授業に対する達成感や満足度も飛躍的に向上しました。この成果は、以下の論文・学会発表として発表しました。

論文・学会発表の詳細はこちらをご覧ください。

アクティブ・ラーニング(~2020)

第2期中期計画に前後して、「教授から学習へ」と転換が求められた頃、全国の大学でまず取り組まれたのが、アクティブ・ラーニングでした。アクティブ・ラーニングは、学生がアクティブに学んでいれば、それが座学でもアクティブ・ラーニングになりますが、多くの大学で、それはグループワークと同義と解釈されました。
グループワークを円滑に運営し、学生を主体的な学びに向かわせるには、技術が必要です。本センターでは、グループワークの効果的な運営の方法を、全学的にはFDカンファレンスで、また各部局でも開催しながら、浸透をはかってきました。『グループワークの手引き』を作成、共通教育の担当者に配布するなど、FD黎明期における授業改善活動に積極的に取り組みました。
第3期中期目標計画が終了する頃には、シラバスの設計や評価構造なども学生の主体的な学びを促進する重要な要素であることが、全学的にも浸透してきました。アクティブ・ラーニングの浸透により、教育成果の可視化と教育の質保証に向けて、教育のさらなる進化が期待されます。