現在開催中の企画展「北杜夫『憂行日記』をたどる-作品に息づく信州の自然-」に関連して、斎藤国夫氏(北杜夫『憂行日記』編者)の講演会と東城先生(信州大学附属図書館長・理学部教授・大学史資料センター長)の展示解説が10月5日(水)に開催されました。ご参加の皆様ありがとうございました。
そのときの様子をご紹介します。
<斎藤国夫氏の講演会>(中央図書館2階セミナー室)
講演会はオンラインでも発信され、計54名の方が参加しました。
斎藤氏には、北杜夫直筆の『憂行日記』の画像を見せていただきながら詳しく解説をしていただきました。
松高時代、まさに戦時中を生きた北さんの日記には、8月15日の終戦日の心情も書かれています。
また、昆虫好きで知られる北さんのイラストと一緒に、観察した内容がノート一面に詳しく書かれているページもありました。
<東城先生の展示解説>(中央図書館1階展示コーナー)
参加者はメモや写真をとったり、展示ケースに近づいて標本を見ながら解説に聞き入っていました。
当日は、展示している標本にご協力をいただいたアンリ・ファーブル協会の新部公亮氏にもお越しいただきました。
解説の後は自由に展示を見て回りました。標本の蓋を開けてじっくりと見ている方もいらっしゃいました。
こちらの標本は、蝶の翅の裏側を鏡で反射させて見ることができる仕組みになっていて面白いです。
企画展は10月25日(火)まで開催中ですので、北杜夫の松高時代のエピソードや昆虫の標本など、まだご覧になっていない方は、ぜひ中央図書館へお越しください。