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No.34 『わらぢ』(松本高等学校山岳部報)

2022.09.14  [ 寄贈資料 ] 
『わらぢ』左から1927年・1941年・1946年

『わらぢ』左から1927年・1941年・1946年

わらぢ (まつもとこうとうがっこうさんがくぶほう)

卒業生資料 (教育学部)

わらぢ 1927 【左】
編集兼発行人:三原清
発行所:松本高等学校山岳部
資料の年代:1927(昭和2)年5月10日発行
品質形状:コットン紙、120頁、230mm x 160mm x 14mm 

わらぢ 第6号 2600*【中央】
編集兼発行人:濱口朝彦
発行所:松本高等学校校友会山岳部
資料の年代:1941(昭和16)年1月30日発行
品質形状:上質紙、186頁、230mm x 160mm x 18mm 

わらぢ 1946【右】
編集兼発行人:栗林
発行所:松本高等学校山岳部
資料の年代:1946(昭和21)年発行
品質形状:藁半紙、52頁、207mm x 152mm x 4mm 


『わらぢ』は、人文・経法・理学部の前身校である松本高等学校の山岳部報です。
 山岳部は、松高が開校した翌年の大正9年1月の校友会発足と同時に創部となり、大正10年10月に山岳雑誌『草鞋』を創刊しています。創刊号は、当時の部長が矢澤米三郎講師(松本女子師範学校長・信濃山岳会長)であったこともあり、松高山岳部員と信濃山岳会員の有志の集まりでつくった「原人社」という組織が発行し、第2号から『わらぢ』として第4号まで続きます。
 その後しばらく休刊し、松本高等学校山岳部が復活の第1号(1927年)を発行します。その後は断続的に1946(昭和21)年の第7号(最終号)まで続きました。
 主に、部員たちによる紀行文や山岳写真、登山記録をまとめており、巻末には松本市内の登山用品を扱う店やそのほかの商店、山荘・旅館等の広告も多数掲載しています。1927年の第1号には「伝書鳩成績一覧表」や「山の高さ」の語呂合わせを掲載するなど、当時ののんびりとした気分が伝わります。

  *皇紀2600年(西暦1940年、昭和15年)を意味する。この号では年次と発行年が異なっている。
  皇紀とは、明治政府が定めた日本独自の紀元で、日本の初代天皇である神武天皇が即位した年を、
  古事記と日本書紀の記載から紀元前660年とし、その年を
皇紀元年として数える暦のこと。

  
  伝書鳩成績一覧      山の高さ