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世界最先端技術、研究情報へのアクセス

高度な専門性を有する大学研究者のネットワークを通じて、世界の最先端技術、研究情報へのアクセスが可能です。新たな研究開発や産学連携の展開が期待できます。

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最先端技術をリードする先鋭領域融合研究群

 先鋭領域融合研究群は、材料科学、⽣命科学等、信州⼤学の特⾊ある研究領域における3研究所、3研究拠点より構成されています。
 前者には先鋭材料研究所、バイオメディカル研究所及び社会基盤研究所が、後者には国際ファイバー⼯学研究拠点、⼭岳科学研究拠点及び航空宇宙システム研究拠点がそれぞれ該当し、各研究領域において、世界最先端の研究に取り組んでいます。

先鋭領域融合研究群

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  • 先鋭材料研究所
  • バイオメディカル研究所
  • 社会基盤研究所
  • 国際ファイバー工学研究拠点
  • 山岳科学研究拠点
  • 航空宇宙システム研究拠点
  • 先鋭材料研究所
  • バイオメディカル研究所
  • 社会基盤研究所
  • 国際ファイバー工学研究拠点
  • 山岳科学研究拠点
  • 航空宇宙システム研究拠点

Topicsトピックス

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学術的成果の創出と社会実装の加速に寄与

複数の大学研究者と企業研究者・技術者の多面的な参画により、多段階かつ複数の共同研究テーマの展開が可能です。学術的成果創出の質的向上と、よりインパクトの大きな社会実装の加速に寄与します。

 共同研究の推進に際しては、信州大学の有するリソースを活用して、基礎研究段階から実用化フェーズを見すえた研究開発体制を構築することができます。各学部等には企業との産学連携の推進を目的として、豊富な実績を有する研究開発支援施設を設置しているほか、多数の先端設備・機器を有しており、各研究段階に応じた実験・試験等が可能な環境が整備されています。
 上記の研究環境に加えて、信州大学は、総合大学として文理を問わず多彩な研究シーズを有していることを強みとしており、民間企業との共同研究実施件数は全国12位(国公私立大学、国公私立高等専門学校等1,068機関中。文部科学省「令和元年度 大学等における産学連携等実施状況について」より)と、様々な研究分野において多数の共同研究を実施し、研究成果の社会実装にむけた研究開発を推進しています。
 ここでは、社会実装の出口に向けた取り組み事例として、「①卓越した材料科学の実績」、「②革新的メディカル機器の開発」、「③次世代の難病治療法の研究開発」をご紹介します。

卓越した材料科学の実績

 信州大学は、有機・無機・カーボン・ファイバーなどの革新的な材料研究を強みのひとつとしており、様々な産業分野における用途展開、技術革新を目指して、グローバルな競争力を有する研究開発を推進しています。

材料科学分野におけるTop10%論文実績

 信州大学は、国内トップレベルの研究機関との比較において優れた論文実績を有しています。また、材料科学系研究者の産学連携率(共同研究の実施経験)は100%を誇っており、基礎研究段階から応用研究(社会実装型研究)段階までの幅広いフェーズで、多くの研究者が研究と産学官連携の高度両立に取り組んでいます。

材料工学分野の論文の国内順位

国際共著
論文割合
Top10%
論文割合
Top1%
論文割合
1位
信州大42.44%
理研19.07%
理研3.55%
2位
物材機構41.76%
物材機構16.62%
物材機構2.27%
3位
理研34.56%
信州大14.73%
東京大2.18%
4位
東北大33.96%
東京理大14.27%
産総研1.92%
5位
名工大30.18%
東京大14.06%
信州大1.84%

※2006-2015年で科研費66分野においてクラリベイト・アナリティクス社データベースで分析

多様な産業分野におけるイノベーション実現

 多様な産業分野において、材料科学は基盤的科学技術としての位置を占めており、材料技術の革新を通じて、産業の発展と社会の様々な課題解決に貢献できる可能性を秘めています。信州大学は、環境・エネルギー、ファイバー、バイオマテリアル、浄水・水循環関連等、多彩な分野に応用可能な材料研究シーズを有しており、革新的材料の創製と産業実装の実現に取り組んでいます。

信州大学発の材料技術を活用し、極めて多様な出口分野へ応用展開

ファイバー材料 ファイバー材料
フラックス結晶材料信大クリスタル® フラックス結晶材料
信大クリスタル®
ナノカーボン材料 ナノカーボン材料
環境・エネルギー 環境・エネルギー
次世代モビリティ 次世代モビリティ
航空・宇宙用部材 航空・宇宙用部材
メディカル・バイオマテリアル メディカル・バイオマテリアル
浄水・水循環 浄水・水循環
スマートテキスタイル スマートテキスタイル

革新的材料の研究開発を可能とする試作・評価設備群

 各キャンパスには多種多様な試作・評価設備を有する研究開発支援施設を整備しており、材料作製、基本特性の評価・解析といった基礎研究のみならず、出口志向の応用研究(社会実装型研究)を見すえた多様なフェーズでの研究開発に対応しています。

●ファイバーイノベーション・インキュベーター(Fii)施設の試作装置群(一例)

複合溶融紡糸装置(二軸) 複合溶融紡糸装置(二軸)
高機能ホールガーメント編機 高機能ホールガーメント編機
オートクレーブ・真空加熱プレス機・複合材切断機・湿式研磨機 オートクレーブ・真空加熱プレス機・
複合材切断機・湿式研磨機

●国際科学イノベーションセンターの測定・分析評価設備群(一例)

多目的X線回折装置 多目的X線回折装置
飛行時間型二次イオン質量分析装置(TOF-SIMS) 飛行時間型二次イオン質量分析装置
(TOF-SIMS)
微小領域機械特性評価装置 微小領域機械特性評価装置

革新的メディカル機器の開発

 信州大学は、様々な技術シーズを有する企業の皆様の製品開発を支援するため、高度な臨床実績と多診療科での医工連携実績等を持つ信州大学医学部・附属病院を核に、革新的メディカル機器の開発を目指す「医工連携拠点」を整備しています。ニーズの発掘・技術シーズのマッチングから、製品化へ向けた各種試験、承認審査といった研究開発工程における要所において、信州大学の擁する専門人材や各種組織が開発推進を強力に支援します。

信州大学における「医工連携拠点」支援体制

信州大学における「医工連携拠点」支援体制

開発事例カーボンナノチューブ含有強化型人工関節

 人工関節の長寿命化を実現し、患者のQOL向上を図りつつ、より安心な人工関節置換術の普及を可能とするため、使用する材料にカーボンナノチューブを複合することにより、高い耐摩耗性と高い耐衝撃性を有した新規材料の開発に取り組んでいます。また、カーボンナノチューブを生体材料として使用する安全性についても、ナノ材料の生体安全性評価技術を開発して、その安全性を確認したことにより、新規材料を用いた高性能な人工関節の実用化が進む可能性が広がっています。
(先鋭領域融合研究群バイオメディカル研究所)

カーボンナノチューブ含有強化型人工関節

再生・細胞医療による次世代の難病治療法の研究開発

 信州大学は近年、再生・細胞医療といった最先端の医療分野においても成果を創出しており、再生医療、移植医療、遺伝子治療、がん治療に向けた細胞医療の技術開発等の分野において、その取り組みを強化しています。創薬研究においては、医学部附属病院を有している強みを生かし、研究室での基礎研究開発や動物実験施設等での非臨床試験のみならず、患者の協力を得た臨床試験まで、新薬等の実用化に向けた一連のフェーズを実施することが可能です。
 信州大学における医学的研究成果を実用化し、さらなる医療の発展につなげるため、毎年、多数の臨床試験を実施しています。医学部附属病院・臨床研究支援センターでは、治験、製造販売後臨床試験等の各種臨床研究の実施に対応し、臨床研究の効率的な実施を支援しています。

開発事例小児がん・希少がん・難治性がんに対する非ウイルス遺伝子改変CAR-T細胞療法

 手術・抗がん剤・放射線治療といった、従来のがん治療と異なる選択肢である「がん免疫療法」の一つとして、「CAR-T(カーティー)細胞療法」と呼ばれる治療法が注目を集めています。
 CAR-T細胞療法は、採血で取得した患者のT細胞に、治療対象のがんに合わせて設計したCAR遺伝子を導入し、拡大培養後に患者の体内に戻すことにより、CAR-T細胞が対象のがん細胞に作用し、アポトーシス(細胞死)に導く治療法です。
 信州大学が取り組む「非ウイルス遺伝子改変CAR-T細胞療法」は、PiggyBac法(トランスポゾンを用いた遺伝子導入法)を用いることで、従来法と異なり、より簡単、安全、安価に提供できる治療法として、研究開発が進められています。この手法を用いて開発された骨髄性白血病に対するオリジナルのCAR-T細胞(GMR CAR-T)は、現在、臨床応用に向けた取組みが進んでいます。
(医学部小児医学教室)

CAR-T細胞療法
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大学内に研究所を設置

共同研究を行う大学研究者と同じキャンパスで、セキュリティが担保されたレンタルラボ等を中心に、研究所を設置します。

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 共同研究を行う大学研究者と同じキャンパスで、セキュリティが担保されたレンタルラボ等を活用し、研究所を設置します。共創研究所を設置する施設として、信州大学では、松本キャンパス、上田キャンパス、長野(工学)キャンパスの3つのキャンパスに、産学連携を目的とした研究開発支援施設を用意しています。各施設には大学発ベンチャー企業を含む中小企業から大企業まで、様々な分野の企業が多数入居しており、大学と企業が一つ屋根の下で一体となって、研究開発の推進に取り組んでいます。

CSMIT 松本キャンパス
信州地域技術メディカル展開センター(CSMIT)
AICS ⻑野(⼯学)キャンパス
国際科学イノベーションセンター(AICS)

インキュベーション施設の詳細情報

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大学とのタッグに基づく研究開発の推進

大学と共同で運営する研究所であるため、大学のリソース(研究施設、設備、機器等)を十分に活用することができます。また、研究所名には、企業名等を付すことができます。

 共創研究所は、大学と共同で運営する研究所であるため、学内共同教育研究施設や各種研究支援施設に備えた最新鋭の設備・機器といった大学のリソースを十分に活用することができます。また、研究所名には、企業名等を付すことができますので、アカデミアとの強力なタッグに基づく先鋭的な研究開発の推進をアピールすることが可能です。

基盤研究支援センター

 信州大学基盤研究支援センターは、学内共同教育研究施設として、信州大学における遺伝子実験、動物実験、機器分析および放射性同位元素利用の各分野の有機的な連携を保ち、より高度な実験を、安全かつ効率的に実施するとともに、各分野にわたり総合的な教育研究支援のできる人材育成を行い、教育研究の向上と進展に貢献することを目的としています。

学内共同利用機器

 共同研究を実施することにより、最先端の学内共同利用機器の利用が可能です。

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人材交流による組織間連携の深化

共同研究を行う大学研究者と企業人員の常駐・高頻度来訪により研究開発の進展を加速させ、社会人学生として学位取得を目指す等、人材育成の場として活用できます。さらに、クロスアポイントメント制度を利用して、人材交流による組織間連携の深化を図ることが可能です。同じキャンパスで、セキュリティが担保されたレンタルラボ等を中心に、研究所を設置します。

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 企業人員の常駐・高頻度来訪により研究開発の進展を加速させるのみならず、企業人員を社会人学生として受け入れ、共創研究所で取り組む研究課題をテーマとして学位取得を目指す等、人材育成の場としても活用できます。さらに、クロスアポイントメント制度を利用して、人材交流による組織間連携の深化を図ることが可能です。

クロスアポイントメント制度に関する情報

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研究を加速する研究支援人材を配置

各研究所にはURA等の研究支援人材を配置します。プロジェクトマネージャーとして研究開発の進捗管理を担う等、プロジェクトの推進に深くコミットし、研究所の運営を支援します。

 共創研究所の運営に際しては、受け入れる研究費の額に応じてエフォート率を設定し、その運営を支援するURA(University Research Administrator)を配置します。URAは研究所のプロジェクトマネージャーとして、研究所におけるプロジェクトの推進に深くコミットします。

支援内容

  • 共創研究所の運営に係るマネジメント全般
  • 研究開発の進捗管理
  • 知的財産戦略の策定支援
  • 研究成果の社会実装に向けた出口戦略の策定支援
  • アウトリーチ活動の企画・実行

信州大学リサーチアドミニストレーション(URA)室

 信州大学では、研究者の研究活動の活性化と研究開発のマネジメントの強化を目的として、平成23年4月に「産学官連携推進本部 リサーチアドミニストレーション室」=信州大学URA室を設置し、現在、学内外との連携を強化させながら、活動を深化および進化させています。
 URA室は、松本キャンパスに本部を設置しています。また、各キャンパスのステーションには各担当URAを常駐させ、産学官連携活動に際してきめ細かかつスピーディーな対応を可能としています。

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税制上の優遇措置

民間企業等が大学と共同研究を行った場合には、民間企業等が負担した特別試験研究費の一定割合を法人税(所得税)額から控除できます。

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特別試験研究費税額控除制度

 特別試験研究費税額控除制度とは、大学や国の研究機関、また他企業等との共同研究及び委託研究等に要した試験研究費の額に一定の控除率(20%、25%または30%)を乗じて計算した金額を、当該事業年度の法人税額から控除できる制度です。なお、その上限額は、総額型税額控除制度による控除額とは別枠で、法人税額の10%相当額となります。詳細は税務署等へ確認ください。