総合理工学研究科トップ>農学専攻>環境共生学分野
信州の豊かな自然環境を活かし、山岳・森林域から農山村・居住域に至る自然環境と人との共生関係を科学的に俯瞰する、総合的な人材を養成することが目的です。
本分野では森林資源利用学ユニット、地域環境共生学ユニット、山岳環境保全学ユニットの3ユニットを設けています。これにより森林環境の保全と修復、山地防災と流域管理、森林資源の持続的生産と有効利用・計画、農村生産環境の改善と整備、緑地環境の保全と利用計画など、持続的な社会の実現に向けた教育研究を実施します。
キャンパス内及び近接の演習林、地域との連携を最大限に利用した「現場主義」教育により、人と自然が持続的に共生できる豊かな環境の創出に貢献できる、21世紀の人材に必要な高度な専門知識とその応用力の修得を目指しています。
山岳・森林域から農山村・都市など居住域までを研究対象とする
樹木の遺伝子・細胞などミクロなレベルから、気候変動などマクロなレベルまでを研究対象とする
信州から海外までを、幅広く研究フィールドとする(アラスカでの調査風景)
主な研究テーマ
資源植物学
食用・薬用野生植物の地理分類・生態・評価、自生種による植生回復と緑化、ビオトープの造成・管理・動植物モニタリング
生態学(植物・景観)、自然教育
ブナ林をはじめとした森林の維持・更新の生態解明を軸とし、里山資源の持続利用文化を支える伝統的生態学的知識の体系化に取り組む。
造園学、緑地生態学、環境農学(含ランドスケープ科学)
緑地や景観、具体的には絶滅危惧種や生物多様性の保全、外来植物の駆除や抑制等の管理、計画に関する研究。自然公園や都市公園、天然記念物等の文化財保護の研究
森林科学
森林の長期動態研究を基礎とした更新および森林再生技術の構築
治山・森林水文学
山地における降雨の流出過程を解明し,森林の水源涵機能を定量的に評価する。崩壊,侵食,土石流などの山地災害について,水文学的な観点から検討する。
森林経理学、リスク論
森林における大規模自然災害を軽減するため、特に台風、低気圧害を対象に、被害発生メカニズムの解明や森林管理と被害発生の関係、森林被害評価法について研究している。
木質科学
木材を建築物の構造材料として利用するための研究
森林経理学,森林科学
森林の持続的資源管理および機能の利活用を目標とした森林計画・政策の立案手法、およびそれに関連する森林施業・森林計測