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国際交流・留学

2018年春 イタリア「学んだことを還元」(基礎研究)

2018年07月31日 学生派遣

千村 純さん
派遣先:イタリア
EURAC Research, Institute of Mountain Emergency Medicine (MEMed))


期間:2018年5月~7月



 私は入学前から海外に興味があり、機会を見つけて留学したいと思っていました。4 年次の春にアジア太平洋登山医学会が松本で開催され、私も医学部山岳部部長として演題を持って参加しました。このとき、今回の派遣先であるEURAC, MEMedのHermann Brugger 先生が学会のゲストスピーカーとして招待されており、低体温症に関する興味深い講演をしてくださいました。先生の講演内容は、1 つ 1 つが山岳事故現場から生まれ、かつ、医学的根拠にもしっかりと裏付けられたもので、グッと心を掴まれました。この講演を聞いて、Hermann先生のもとで山岳救助医療を学びたいと思い、留学に向けた行動を始めました。


 私が現地に赴いた時は、世界の山岳救助医療の更なるブラッシュアップを図るべく作られた、terraXcube という最新の環境チェンバー(地球上のあらゆる環境を再現できる部屋)が完成を間近に控えていました。稼働にあたり、チェンバー内の過酷な環境により事故(遭難)が起きた際に必要となる救助プロトコルを作成しており、私も実際にその作成作業に参加させて頂きました。


 今後の目標は、今回学んだことを日本の登山医学界に還元することです。時間のある大学生のうちに、可能な限り学習の成果をまとめて発表していきたいです。そしていつかは日本の山岳医療を牽引し、世界に向けて発信したり、terraXcube を用いた研究を行ったりできれば良いなと思います。

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