第195回　日本皮膚科学会信州地方会　　

　日時：2017年12月3日（日）

　会場：信州大学医学部　旭総合研究棟９階　講義室AB

　11 : 30　開場

Ⅰ．ランチョンセミナー　(12 : 00～13 : 00)

座長　奥山隆平（信州大）

　　　　「ヘルペス感染症の病態と治療の最前線」

　　　　　山梨大学医学部皮膚科学講座　教授

　　　　　　　　川村　龍吉　先生

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Ⅱ．一般演題(13 : 15～16 : 00)

座長　久保　仁美（長野赤十字）

一般）当院で経験したドップラー血流計によるミルキングテスト陽性症例のまとめ

○村田　浩（長野市民）

当科で行ったドップラー血流計によるミルキングテスト74例ついてまとめた。男性46例、女性28例で、両下肢陽性は46例であった。貨幣状湿疹が19例、浮腫が16例を占めた。

ス）急性膵炎を発症した小児膿疱性乾癬の1例

○小川英作、小林　彩、関　智子、佐藤勇樹、奥山隆平（信州大）

3歳男児。2歳から膿疱が出現し、病理組織検査より膿疱性乾癬と診断した。経過中、腹痛、背部痛、嘔吐が出現し、画像検査などより急性膵炎と診断した。

ス）年輪状皮疹を呈した低補体血症性蕁麻疹様血管炎（抗C1q血管炎）の1例

◯高沢裕子、河内繁雄（北アルプス医療センターあづみ）、牛山　哲（同膠原病内科）、傘木和子（大町市）

63歳男。両下腿に紅斑と紫斑の2層構造を示す年輪状皮疹が多発し、微熱と倦怠感、咳嗽、体重減少を伴った。病理組織学的に白血球核破砕性血管炎を認め、補体の低下とC1q免疫複合体を認めた。

ス）ダーモスコピーでスターバーストパターンを示した脂漏性角化症の1例

○諏訪　学、皆川　茜、古賀弘志、奥山隆平（信州大）

41歳男性。背部の5.5ミリ黒色結節が増大し受診した。ダーモスコピーではスターバーストパターンであった。生検の結果、メラニンを多く含む表皮肥厚型脂漏性角化症であった。

ス）γグロブリン大量療法が皮疹に有効であった thymoma associated graft-versus-host like disease の1例

○代田志保、奥山隆平（信州大）、小泉知展（同腫瘍内科）

47歳、女性。胸腺腫術後（重症筋無力症合併）で当院腫瘍内科にて加療中。皮疹が出現し、当科紹介。生検で、上記と診断。γグロブリン大量療法後に皮疹の改善がみられた。

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座長　松本　和彦（信州大）

一般）外陰部乳房外パジェット病の術前リンパ節評価における超音波検査の有用性

○面高俊和、奥山隆平（信州大学）、大塚正樹、吉川周佐、清原祥夫（静岡県立静岡がんセンター）、植松孝悦（同生理検査科）、盛　啓太（同臨床研究支援センター）

外陰部乳房外パジェット病はリンパ節転移が予後因子であり、術前のリンパ節評価が重要である。超音波検査は低侵襲で簡便であり、リンパ節の術前評価に適していると考えた。

ス）特異な臨床像を認めた足底の悪性黒色腫の1例

○佐野　佑、三宅知美、奥山隆平（信州大）、宇原　久（札幌医大）

83歳、男性。左足底に5.5～11mmまでの色素斑が5個点在していた。特異な臨床像であったが、ダーモスコピー所見、皮膚生検でメラノーマと診断した。

ス）ダーモスコピーで均一青色色素沈着を示したが青色母斑ではなかった3症例

○皆川　茜、代田志保、三宅知美、奥山隆平（信州大）、高沢裕子（北アルプス医療センターあづみ）

均一青色色素沈着は真皮の増加したメラニンを主に反映する所見である。青色母斑でよく見られるが、他の疾患でも観察されることがあるので供覧する。

ス）子宮頚癌の治療後に生じたStewart-Treves症候群の1例

○白井拓史、佐野　佑、浅井裕子、中村謙太、御子柴育朋、木庭幸子、奥山隆平（信州大）

子宮頚癌に対して放射線＋化学療法を行い、同時期から右下肢の硬性浮腫があった。10年後に右大腿の色素斑から腫瘤が生じ、皮膚生検で血管肉腫と診断した。

ス）ヒトヒフバエ症の1例

○二瓶達也、木庭幸子、奥山隆平（信州大学），高本雅哉（同感染病態解析学），林利彦（国立感染症研究所）

75歳男性。初診2か月前に南米ガイアナに滞在。2週間前より顔面と頭部に有痛性の結節を生じた。瘻孔がある結節から摘出した虫体をヒトヒフバエの３令幼虫と同定した。

閉会　（16 : 00）

注）　口演時間は一般演題7分、スライド供覧5分です。

　＊＊　皮膚科専門医後実績の受付は電子化されており「会員証」が必要です　＊＊

　アクセス：　旭総合研究棟へは、信州大学正門から入り、直進してください。