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教員紹介

富岡 郁夫

動物資源生命科学コース

応用生殖科学研究室

富岡 郁夫准教授

生命の始まりの探求 遺伝子改変技術で難病克服に貢献

生命の始まりである受精卵は、動物を構成する全ての細胞へと分化できる万能細胞と呼ばれています。その受精卵を扱う生殖学も、万能細胞のようにあらゆる研究分野へと繋がる学問です。本研究室では、①動物生殖学、②発生工学、③神経科学の3本柱で研究を進めています。①動物生殖学研究では、代謝シグナルと性ホルモン合成の関連メカニズムを解明することで、生活習慣病に起因するヒトの不妊や、濃厚飼料の給餌と関連性が示されているウシの受胎率低下の克服を目指します。②発生工学研究では、本研究室の強みである個体レベルでの遺伝子改変技術を用いて、ノックアウト動物や遺伝子改変動物を作出し、未知の遺伝子の機能探索や、新たな研究ツールとなる動物を作出します。③神経科学研究では、小型の霊長類であるマーモセットを用いて、ヒトの難病モデルを作出し、疾患の克服を目指します。遺伝子・分子レベルから個体レベルまでのオールラウンドな研究、そして基礎研究では終わらない実践的研究を目指します。