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工学部環境委員会第28回 市民公開講座開催

2023年11月01日(水) [活動報告]


講師紹介


講演の様子


質疑応答の様子

2023年10月23日に「地球温暖化対策のためのカーボンニュートラル」というタイトルで、九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER)附属次世代冷媒物性評価研究センター、センター長の東之弘教授にご講演いただきました。
今年はついにコロナ禍前に戻り、4年ぶりに入場制限のない完全な現地開催ができました。
AICS2階のセミナースペースに講師をお招きし、一般・学生・教職員合わせて76名の方に参加いただきました。
対面ならではの熱のこもった講演を聞くことができました。
また、現地に来られない方のためのオンライン配信(学内限定)には53名の参加がありました。


講演では、地球温暖化とカーボンニュートラルについて、世界的な取り組みの現状と展望をわかりやすくご説明いただきました。
そもそもカーボンニュートラルとは何かということからはじまり、カーボンニュートラルの実現のために行われている取り組みや最新技術についてご紹介いただきました。
特に、東日本大震災における原子力発電所の事故が日本のエネルギー政策と地球温暖化対策の方針を大きく転換させたこと、エアコンの冷媒(フロンなど)に対する規制が、オゾン層破壊や地球温暖化が問題になる度に強化されてきたことなど、現在の状況に至るまでの経緯について丁寧にわかりやすくご説明いただきました。


参加した学生からは、
「エネルギー問題に対処しながら地球温暖化対策を同時に対処することは非常に難しいことだとは思いますが、 やらなければいけないことだと思うので、いま自分ができることを考えながら行動をしていきたいと思います。」
「すぐ先の自分に迫る危機についても理解して危機感を持って学んでいく必要があると感じた。」
「地球温暖化の問題は工学部である我々が担っているということを感じた。」
「この研究についてインターネットや書籍を利用して詳しく調べたい。」
などの感想が書かれており、学習意欲を高める意味でもよい刺激をいただいたと感じました。


無事にこの講座を開催できたのは、準備・運営にご尽力いただいた皆様のおかげです。
この場を借りて深く感謝申し上げます。

(工学部環境委員会環境教育部会長 浅岡龍徳)