信州大学DE&I推進宣言

令和7年4月1日
国立大学法人信州大学
学長 中 村 宗一郎

 信州大学は、「真の知の拠点」としての役割を果たすため、「世界につながる信州大学」をスローガンに掲げ、「DE&I(Diversity、Equity and Inclusion)を推進してまいります。
 本学ではこれまで推進してきた男女共同参画をもとに、性別、年齢、国籍、文化、障がいの有無、性的指向などに関わらず、お互いの違いを認め、尊重し合う意識の醸成と、差別や偏見の排除に努めます。学業や教育・研究・管理運営等において誰もが公平な機会を得ることができ、誰一人取り残さない環境を構築することで、ダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包摂性)を実現します。さらに、「自分はこの組織に属している」と信頼感をもって帰属でき、その活動に主体的に取り組めるような大学を目指します。
 ここに、DE&I推進により、より豊かで持続的な地域・社会の実現に貢献するとともに、世界に開かれた大学へと躍進することを宣言します。

  

1.信州大学は、すべての構成員の多様性を尊重し、性別、年齢、国籍、文化、障がいの有無、性的指向などに関わらず、お互いの違いを認め合う意識の醸成と無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)の解消を進め、環境・制度整備に努めます。

  

2.信州大学は、すべての構成員がその個性と能力を最大限に発揮できるよう、あらゆる差別や偏見を排し、学業や教育・研究・管理運営等において公平な機会の提供に努めます。

  

3.信州大学は、一人ひとりの声が尊重され、排除や孤立が生まれない関係性を育むことにより、個人の属性や背景を問わず、すべての構成員が安心して存在し、互いに認め合い、つながり、支え合うことができる包摂的な環境づくりに努めます。

以上

信州大学の女性教員及び女性管理職の比率向上のためのポジティブ・アクション

平成23年12月21日制定
令和7年4月1日改訂

  

 政府は、男女共同参画社会基本法に基づき、第5次男女共同参画基本計画(令和2年12月25日閣議決定)を策定し、科学技術・学術分野における女性の参画拡大のため、「大学や企業等において、意意思決定を行う理事長・学長・研究所所長等の経営層、管理職や教授など現場のトップや、研究現場を主導する上位職に女性研究者・技術者を積極的に登用する」方針を掲げています。
 この政策方針を踏まえ、信州大学では、男女共同参画の実現には女性教員及び女性管理職のさらなる比率向上が不可欠であるとの認識のもと、「女性教員及び女性管理職の比率向上のための積極的改善措置(ポジティブ・アクション)」を実施します。

  

1.信州大学は、女性研究者及び大学院学生に対し、教員公募への応募を積極的に促すとともに、教員公募における女性限定公募の実施を推進します。

2.信州大学は、女性教員の採用比率向上のため、教員公募要領に以下の文言を記載します。
  信州大学はDE&Iを推進しており、業績等(研究業績、教育業績、社会的貢献ほか)及び人物の評価において同等と認められた場合には女性を採用します。ただし、これは性別のみで優先的に採用することを認めるものではありません。

3.信州大学は、能力及び人物の評価において同等と認められた場合には、女性の管理職への登用を積極的に推進します。

 これらの取組により、教員及び管理職における男女比の是正を図るとともに、組織における多様性の確保、組織の活性化、さらには優秀な人材の獲得等につなげます。

   

以上