工場研修@フレックスジャパン株式会社

活動報告

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7月24日、テキスタイル基礎実習の一環として、履修生5名(1年生4名、2年生1名)と引率教職員5名で、長野県千曲市にあるフレックスジャパン株式会社を訪問しました。フレックスジャパンは、創業70年のワイシャツ専門メーカーです。小山工場長のご案内で工場をひととおり見学させていただいた後、矢島社長にもご参加いただき、懇談会を行いました。懇談会では、ものづくりの考え方、また、マーケティングだけではなく日本で技術者を育てていくという理念を熱くお話いただきました。お忙しい中時間を割いてご対応いただきました矢島社長、小山工場長はじめ、フレックスジャパン株式会社の皆様に感謝申し上げます。

学生参加報告書 関崎 司
1. 参加の目的
ドレスシャツで成功しているフレックスジャパンの工場見学、社長とお話させていただくことで繊維業界の現状、社内の仕組み作り(どのように労働環境を改善したり新しいビジネスを始めていくのか)、企業のトップからの視点について学び研究や将来設計に生かす。

2. 参加した結果得られた課題
中小企業ならではの課題(もし機械で全てできるようになったら大資本には勝てない)というのはよく聞く話だが、実際に企業経営者にお話を聞く機会は今までなかったのでとても勉強になった。

3. 参加した結果得られた成果
工場の生産システムが先日のMOTで習ったToyota Production Systemに近いと思った。(在庫を抱えないために少ない量を何段階にも分けて完成させていく。マルチな人間を育てて様々な製造工程に対応できるようにすることなど)教室の中で学んだことを実際に現場で見られることは少ないので貴重な体験になった。 また、機械化しにくい部分(目視検査や技術が必要な作業)を丁寧に手際よく作業できるのは日本人ならではの強みだと改めて感じた。

4. 成果を今後の研究にどのように活用するか
研究に直接活かせることというよりは思想的なことが勉強になった。特に印象的だったのがドレスシャツはこうあるべきだという固定観念を取り払うことでスポーツ用の素材だったポリエステルを使おうと決め、クールビズの流れの中で成功できた話で、デザインで最も重要なことだと思った。また、そもそもなぜ人は服を着るのかといったような多くの人が当たり前すぎて考えないようなことをもう一度考え直すこと(様々な視点から物を考えること)も同様に私の研究で必要なことだと感じた。

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