Prof. Schacherによる講義を行いました

活動報告

IMG_0325.JPG
4月24日~27日にかけて、フランスのオート・アルザス大学南アルザス国立高等理工学院(École nationale supérieure des ingénieurs Sud Alsace / ENSISA)より、ローレンス・サシェ教授を"International Topics on Fiber Engineering"の講師として、お招きしました。
サシェ教授は、Smart and connected textile application、Nanofibers for medical applicationsなどのトピックで、スポーツウェアや防護服、車椅子、医療への応用についてなど、バラエティーに富んだ繊維技術に関する講義をしてくだいました。こちらの講義は、一般学生にも開放され、プログラム履修生以外にも、数名の院生が受講しました。
プログラム履修生との座談会では、『論文を読む大切さ』について、学生たちと意見交換をしてくださいました。文献は全て図書館で1ページずつ読み進めるしかなく、膨大な時間がかかったという、ご自分の学生時代の話も交えながら、インターネット世代の学生に向けて、情報を得ることは非常に容易く瞬時にできても、その全てが正しいとは限らず、多くの情報から取捨選択して、最善・最高のものを選び出すには、時間がかかるということ、そのプロセスを大切にしなければならないと教えてくださいました。また、情報が溢れている現代は、今日の真実が明日には真実ではなくなる可能性があり、そうした忙しい時代に生きる学生たちは、スピードと勝負しなければならないとも、仰っていました。インパクト・ファクターの高さが、その学術誌の質の高さと必ずしもイコールではない、というお話もありました。インターネットで検索することが当たり前となっている学生にとって、先生のお話は、科学論文だけでなく、普段の生活や研究にも共通して活かすことの出来る興味深い内容であり、とても有意義な時間となりました。
学生一人ひとりに歩みより、学生の名前と顔を丁寧に覚えようとしてくださったり、出身地を尋ねてくださったりした優しいお人柄に感動し、また科学的な知識だけでない、何か別のものまでも、学生たちに与えてくださった数日であった気がします。
お忙しい中、本プログラム履修生のために来日してくださったサシェ先生に心より御礼申し上げます。
IMG_0345.JPGIMG_0305.JPGIMG_0295.JPG

« 前の記事へ

お知らせ一覧にもどる

次の記事へ »