サル心臓CT画像

バイオメディカル研究所の柴祐司講師と医薬品安全性試験などを手掛けるイナリサーチ(伊那市)は2015年1月、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った心筋細胞を心筋梗塞のサルに移植して心機能を回復させる再生医療の共同研究を本格化させます。

柴講師らは2012年、心筋梗塞を起こしたモルモットの心臓に、体のさまざまな細胞に分化する能力を持つヒトのES細胞(胚性幹細胞)から作った心筋細胞を移植し、心機能改善すると同時に副作用の致死性不整脈も抑えることに成功しています。今回、実用化に向けてヒトに近いカニクイザルを使用した再生医療技術開発のための試験を信大医学部と信州地域技術メディカル展開センターに加え、動物用3DマイクロCTや手術室などを整備したイナリサーチ本社敷地内のレンタルラボで開始されることとなりました。