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主な診療活動

主な診療活動

ここでは、本学と医学部附属病院が共同で現在行っている主な診療活動を紹介します。


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呼吸器内視鏡による高度先進医療

内科学第一講座
主任教授 久保惠嗣

新たな診断の試み-1

コンベックス走査式超音波気管支鏡による超音波ガイド下穿刺法(図1)は、血管とリンパ節の判別が容易で、今まで診断が困難であった縦隔リンパ節腫大の画像および病理学診断がおこなえます。特にこの方法による吸引細胞診は、血管との判別が容易で安全におこなうことが可能で、肺癌の病期診断がより的確におこなえます。

 

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図1 (a. b. )コンベックス走査式超音波気管支鏡
内視鏡先端部:b. 得られた超音波画像(矢印は穿刺針)
左:オリンパス社製

 

新たな治療の試み-2

肺癌の根治治療は手術療法ですが、手術適応があっても、高齢、他疾患の合併、低肺機能および多発病変を有する患者さんなどでは、手術不能となる場合があります。そこで、末梢発生の早期肺癌に対し、CTガイド下気管支鏡を用いた高周波による焼却術を試みています。本法により癌病巣が1 cm四方の大きさで焼却が可能です。この方法は日本では当院が最初の試みです。最近、CT検診による肺癌検診の普及により末梢の早期肺癌が増加しており、この療法の意義は大きいと考えます。図2にその1例を呈示します。危険度は一般的な気管支鏡検査に伴うのと同頻度で同程度です。

 

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図2 末梢の早期肺癌に対する気管支鏡下焼却術
80歳の女性。肺腺癌。
左:治療中。腫瘍部(矢印)中心部に白く描出されているのがカテーテル先端部。
右:治療後1ヵ月後の胸部CT検査。瘢痕化している。

先天性難聴の遺伝子診断

耳鼻咽喉科学講座
主任教授 宇佐美眞一

私ども信州大学医学部耳鼻咽喉科学教室では、全国の33施設と共同で「難聴の遺伝子解析と臨床応用に関する研究」として4000例を超える難聴患者の遺伝子解析を行い、多くの難聴の原因遺伝子を特定するとともに、その原因遺伝子ごとに症状が異なることを明らかにしてまいりました。
そこで、研究成果の社会的な還元の第一歩として、厚生労働省に申請を行い、2008年7月に我国ではじめて「先天性難聴の遺伝子診断」が先進医療として認められました。
「先天性難聴の遺伝子診断」で難聴の原因遺伝子変異が特定されれば、難聴の程度や難聴が進行するか、めまいなど他の症状を随伴するかなど臨床上有益な情報を得ることが出来ます。また、この「先天性難聴の遺伝子診断」では、遺伝カウンセリングとともに結果を返し、遺伝や難聴に関する不安などに関して相談することが出来るようになっているのも大きな特徴のひとつです。

 

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図:遺伝子診断に用いる機器と解析原理
中・右:サードウェィブジャパンの許可を得て掲載

 

信州大学医学部附属病院における生体肝移植

外科学第一講座
主任教授 宮川眞一

本邦での肝移植が引き続き生体肝移植を中心として行われている中で、成人間の肝移植については、当科において1993年に世界で初めて成功して以来国内外の移植施設において症例数が増加している。成人間の生体肝移植では右葉を用いることが主流となっているが、肝臓全体の約2/3を占める右葉をドナーから切除することは左葉を用いる場合に比べてドナーのリスクを高めると考えられることから、当科では一貫して基本的には左葉グラフトを用いた生体肝移植を行うことを基本としてきた。その上で成人の生体肝移植の成績は5年生存率で79%であり、全国平均の70%を上回っている。

手術手技的には、従来胆管空腸吻合で行っていた胆道再建を胆管胆管吻合で行うようになり、このことにより、術後の胆管吻合部狭窄に対してこれまでよりも容易にアプローチできるようになった。

また、平成20年6月には信州大学とケンブリッジ大学で肝移植をテーマにしたジョイントシンポジウムがケンブリッジ大学で開催され信州大学からは生体肝移植に関する発表をおこない活発な討議がなされた。

進行期メラノーマに対する樹状細胞免疫療法

皮膚科
主任教授 奥山隆平

進行期のメラノーマは抗がん剤や放射線治療に耐性を示し、治療が極めて困難です。皮膚科では、附属病院の先端細胞治療センターおよびバイオベンチャー企業との協働で、近年有力ながん免疫療法として注目を集めている「樹状細胞免疫療法」を開始しました。この治療法は、患者さんの血液から、がん免疫の司令塔である「樹状細胞」を培養し、これを患者さん自身の腫瘍組織で刺激して、体内に戻すという「テーラーメイド治療」です。樹状細胞のワクチン効果により、がん細胞に対する免疫反応が活性化されます。この治療法は抗がん剤や放射線治療と異なり副作用がほとんどないことも大きな利点です。

 

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