敗血症の重症化を防ぐオリゴDNAを発見 ― PAFアセチルハイドロラーゼ活性を高めるオリゴDNAを選抜 ―

トピックス

下里剛士 准教授(菌類・微生物ダイナミズム創発研究センター/センター長)と山本祥也さん(大学院総合工学系研究科/生物・食料科学専攻3年・日本学術振興会特別研究員)らの研究グループは、敗血症の重症化を防ぐ効果があるDNAの断片(オリゴDNA)を発見しました。

敗血症は、細菌の感染に起因する臓器障害として知られています。過剰な炎症や血液凝固を引き起こし臓器不全になり、死に至ることもあります。今回の研究では、敗血症の発症に関与する血小板活性化因子(PAF)と、これを分解する酵素(PAFアセチルハイドロラーゼ, PAF-AH)に着目し、強力なPAF-AH誘導活性を持つオリゴDNA(CpG-A1585)を選抜することに成功しました。さらに敗血症モデルマウスに対するCpG-A1585投与試験において、極めて高い生存率が示されました。今後、敗血症の重症化を抑えるより安価な薬剤の開発に繋がることが期待される成果です。

本研究は、筑波大学トランスボーダー医学研究センター・重盛 駿 助教および横浜市立大学大学院医学研究科・佐藤 隆 講師(医師)との共同研究により行われ、学術雑誌「Frontiers in Immunology」誌に論文が掲載されました。

掲載誌 電子版URL:http://journal.frontiersin.org/article/10.3389/fimmu.2017.01049/full
Yamamoto Y, Sugimura R, Watanabe T, Shigemori S, Okajima T, Nigar S, Namai F, Sato T, Ogita T, Shimosato T.
Class A CpG Oligonucleotide Priming Rescues Mice from Septic Shock via Activation of Platelet-Activating Factor Acetylhydrolase.
Frontiers in Immunology. 8:1049, 2017.
DOI: 10.3389/fimmu.2017.01049.

<本件に関する問い合わせ先>
下里剛士
信州大学学術研究院農学系/准教授
菌類・微生物ダイナミズム創発研究センター/センター長
〒399-4598長野県上伊那郡南箕輪村8304信州大学伊那キャンパス
shimot[at]shinshu-u.ac.jp([at]は@に変換して下さい)

« 前の記事へ

お知らせ一覧にもどる

次の記事へ »

a