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授業の紹介
2022/12/09
11月3日・8日「課題解決実践ゼミ」
みなさん、こんにちは。令和4年度課題解決実践ゼミ、メンターの宮崎愛斗(経法学部4年・ローカルイノベーター3期生)です。本日は、11月3日に行われたフィールドワークそして11月8日に行われた第7回授業の様子をレポートします。
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本講座らしいイベントといえば、フィールドワーク‼ 本年度(初回)は「松本エリアを中心に自分たちが楽しみたいツアーを企画(演習)」と題して11月3日に実施されました。毎年、これを機にチーム単位での活動が本格的にスタートするのですが、その狙いは、プランづくりのトレーニングを行うこと、そして観光地が抱える問題を発見し、課題を設定することにあります。今年も事前に①上高地の特別感探し、②野菜でフレッシュ!リフレッシュ旅、③松本エリアの隠れし観光資源を探せ、④里山辺をレンタサイクルで(チャリ班)、というタイトルから多彩な4チームが誕生し、当日はそのチームごと松本周辺の観光地に繰り出しました。
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①「上高地の特別感探し」チーム
目的は、その名のとおり「自分にとっての上高地の特別感」を探すことでした。当日は晴天に恵まれた上高地を楽しみ、外国人を含む、複数の観光客へヒアリングも行いました。様々な世代や国籍の方々から上高地に対する感想を聴くことで、多様性のあふれる「特別感」に触れられました。
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②「野菜でフレッシュ!リフレッシュ旅」チーム
目的は、松本地域で生産される農産物や販売拠点に着目し、農業×体験という角度から地域における観光資源を発掘することでした。フィールドワーク以前は「農家の方を支えることができないかと考えていたが、実際には農家というより駅前の土産店や青果店でお客不足に困っていることが分かった。」など新たな気づきを多く得ることができました。
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③松本エリアの隠れし観光資源を探せチーム
目的は、まだ魅力が十分に発信されていない松本の歴史や文化に着目し、それをさらに推すための方策を考えることでした。同じく有名観光地の奈良井宿(塩尻市)と松本を比較し、PRの違い等に注目しました。「観光客の対象年齢を考えてこなかったため、ペルソナを班内で決めるのが難しかった。対象となる人が変わることで新しい資源も変わってくるので慎重に決める必要があると思った。」など課題意識を明確にできました。
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④里山辺をレンタサイクルで(チャリ班)チーム
目的は、バス路線があまり通っていない松本市里山辺地区を自転車で巡り、自転車だからこそ発見できる同地区の魅力を探るものでした。松本市は現在、多くの場所でシェアサイクルの利用が可能ですが、それが導入される前後でどのような楽しみ方ができるようになったかなど、単にサイクリングにとどまらず、公共性の高い交通手段にも着目するなど、様々な見方で考えを深めることができました。
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フィールドワークの終了後の第7回目の授業では、各チームで振り返りの時間が設けられました。
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今回もワールドカフェ形式(詳細は、前回の授業レポートをご覧ください。)で行われ、テーマオーナーは他チームの受講生から、フィールドワークについて数多くの意見や質問を受けました。他のチームから多くのフィードバックをもらったチームは、今度は自分たちではなく「 "他者が楽しむ"企画」の検討に視点を移しました。
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ここでの鍵は、「誰にどんな価値を提供するのか」を明確化することにあります。突破口として、力を入れる対象(優先順位)を決めることが重要と学んだ受講生は「探せば探すほど課題は見つかる。誰を対象とするかなど絞り込むことも難しいがプランを具体化する上で基準になることだと思った。」など対象を絞り、見つかった課題を整理し始めました。また、林教授からは「Commodity≒どれでも一緒」から「Irreplaceable≒代えがたい・質」によるブランドづくりの視点が紹介されました。11月23日には、フィールドリサーチと題して改めて社会に出て、解決したい課題についてより深く調べます。
《課題解決実践ゼミについて》
東日本旅客鉄道(株)長野支社と連携して行う課題解決実践ゼミは、観光人材の育成を目的に、令和2年度から全学共通教育科目の一つとして開講されています。受講生は、例年机上での学びだけでなく、街や駅でのリサーチを通じて、観光課題を実社会の中で見つけ出し、様々なミカタで解決策を探ります。
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☆☆お知らせ☆☆
2022年度課題解決実践ゼミの公式Instagram・公式Facebookをはじめました。
写真を中心に、ゼミでの活動をご紹介いたします。
なお、写真の撮影や記事の執筆はすべて受講生が行っています。
実際にその場に足を運んだからこそわかる地域のよさや課題など
臨場感のある写真と様々な視点で地域を見つめたレポートをお楽しみください。
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