FDについて
高等教育研究センター公開研究会「生成AI時代のレポート課題」を開催しました。
2025.09.17
日時:2025年9月2日(火)15:00~16:30
場所:共通教育第1講義棟4F 46番講義室
参加者数:221名(対面11名、オンライン(Zoom)210名)
上記日時と場所にて、成瀬尚志先生(大阪成蹊大学経営学部准教授)をお招きして、高等教育研究センター主催の公開研究会「生成AI時代のレポート課題」を開催しました。
はじめに成瀬先生から、生成AI前提とした考える機会の確保が重要であること、またレポート課題を、単位や成績を評価するため(評価課題)ではなく、学生が力を身に着けるため(学習課題)として設計すべきであることなど、本当の問題は「身に着けることの設計が曖昧だったこと」にあったが、それがたんに生成AIにより表面化したのではないかという、現状にかんする問題提起をふくんだご講演を賜りました。
ついで、フロアおよびオンラインでの質疑応答では、教員は学生に出し抜かれることを心配するのではなく、書き手を育てることが肝要であることや、学生の貢献がどこにあるのかを明確に設計し、それを信頼し、説明するという性善説に立つのがよいといった議論が行われました。
参加者のみなさまからは、「生成AIの作成した文章を丸写しにするタイプのレポートに遭遇する機会が増えてきたと感じていたが、学生も教員も生成AIの利用を前提として、「どのように学んでいくのか」を考える視点を示して頂いて大変参考になった」「最近は《AIを使うこと=チート》として考えてしまい、対策を考えることに追われていた。今後は、《学生が考えること》《信頼》を重点に置きながら工夫をしてみたい」といった感想をいただきました。
成瀬先生、ご参加いただいた方、ありがとうございました。
文責:松宮慎治(高等教育研究センター 講師)