金翼水教授は、超極細繊維であるナノファイバーを素材とした、通気性に優れた「果実袋」の開発に成功しました。金教授らはJA中野市の協力のもと、日焼け、雨水などによる病気、害虫の被害などが起きやすいシャインマスカットとナガノパープルのそれぞれにナノファイバー製の果実袋をかぶせて試験栽培し、従来の紙袋と比べて商品性 (1粒当たり重量、食感、ひび割れ抑制) を向上させられるという結果を得ました。ブドウだけでなく県内特産の桃や梨にも応用し、コストダウンを図って来年以降の実用化を目指します。

以上の成果は10月6日に長野県庁でプレスリリース (記者会見) し、7日付の信濃毎日新聞において「極細繊維の袋でブドウ重量増加 信大繊維学部教授ら試験栽培」の記事で紹介されました。

ナノファイバー袋をかぶせて栽培したシャインマスカット (左)。紙袋をかぶせて栽培した従来のもの (右) より約8%重い。