ヒゲナガカワトビケラ幼虫

本学繊維学部の「水生生物ファイバー工学共同プロジェクト」研究グループは、信州・伊那地域で高級珍味の「ざざむし」としても知られる水生昆虫、ヒゲナガカワトビケラ幼虫が作る新規シルクタンパク質遺伝子の発見及び解析に世界で初めて成功しました。今後、「ざざむしシルク」のバイオ・医工学分野等での応用研究が期待されます。

<本研究成果のポイント>
ヒゲナガカワトビケラのシルクタンパク質 (Smsp-2, 3, 4) 遺伝子を発見し、配列を解析した結果、Smsp-2とSmsp-4が全く新規のシルクタンパク質であるとわかりました。さらに、大腸菌を用いてシルクタンパク質発現系を構築することにも成功しました。

本研究は、先鋭領域融合研究群 国際ファイバー工学研究所 大川浩作教授(専任教員)、山岳科学研究所 平林公男教授(併任教員)、バイオメディカル研究所 新井亮一助教(協力教員)らの共同研究グループにより領域融合型研究として実施され、生化学分野等の国際学術専門誌Biochemical and Biophysical Research Communicationsの8月28日号に掲載されました。また、8月31日、プレスリリースを行い、関連記事が9月1日付けの信濃毎日新聞朝刊及び信毎Web、9月5日付けの中日新聞及び中日新聞Webにも掲載されました。

さらに詳細については、こちらのざざむしシルク遺伝子プレスリリース資料(PDF:436KB)をご覧ください。

ヒゲナガカワトビケラシルクの巣網