物質循環学コース 概要紹介

物質循環学コース概要紹介動画

物質循環学コースの特徴を動画で紹介します。

物質循環学コースとは

・「物質循環学」は,物理学・化学・生物学・地学などのすべての基礎自然科学分野を含んで成り立っています.物質循環学コースはこれらの基礎自然科学の知識をベースとして,環境変化の仕組みを理解し,新しい教育・研究分野を開拓することを目指しています.

・近年,身近なところでも地球規模でも自然環境の急激な変化が目につくようになってきました.その原因の多くが人間活動によるものです.地球環境の変化のしくみは複雑にからみあっていて,人類と自然との共生は容易ではありませんが,この複雑なからみあいの仲立ちをしている物質の流れ-物質循環-をステップごとに正確に理解することが第一歩だと私たちは考えています.
・「風が吹くと桶屋がもうかる」といいますが,あるところに加わった要因が,全く別のところで環境変化として現れてくることがあります.このしくみを解明するためには,ひとつひとつの自然科学の成果を,また時には人間社会や文化についてもしっかり学習・研究することが必要となるでしょう.

・環境変化の根もとにある物質循環を学問の分野を超えた広い視点から理解してもらうことを,このコースの教育目標としています.身につけた知識を応用して,さまざまな問題に取り組むことができる社会人・研究者が育っていくことを願っています.

物質循環学コースの教育

・物質循環学コースでは,地球環境を構成している地圏・水圏・大気圏・雪氷圏・生物圏のすべてを体系的に学ぶカリキュラムが組まれています.

・一番の特徴は,実際に見て,触れて,考える多彩な機会(野外調査=フィールドワーク)を卒業までに広く経験することです.例えば,1年次には乗鞍・上高地実習,2年次には諏訪湖実習があります.標高3000 mを超える山頂を目指しながら高山環境を学び,また,美しい湖沼や植物に触れながら里山環境を学びます.

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・本コースでは,低学年時に基礎分野の幅広い履修を促し,3年次後半から専門分野を選択してもらうことで意欲的に勉学・研究が行えるように配慮しています.

・4年次では1年間,卒業研究を中心としたカリキュラムとなり,課題設定,データ集め,解析,結果の意義づけといった過程を通じて,総合的な問題解決の能力を培います.

・身近にある信州の自然を素材として活用し,自然の実態に根ざしたテーマの卒業研究を行うことが多くあります.また,社会における自分の位置と役割についての自覚を培い,自らの能力・専門性を社会と人類の持続的発展のために役立てるという倫理観を育成します.

物質循環学コースの研究内容

・地球の表層部には地圏・水圏・大気圏・雪氷圏および生物圏があり,それらは,相互に作用しあっています.そこでは多様で複雑な環境が生み出され,長い地球の歴史のなかで変化・進化し,人類の存在基盤となる「自然環境」が形成されてきました.

・本コースの研究の目的は,物質の循環と相互作用という観点から,1) 自然環境の成り立ちを,物理学・化学・生物学・地学などの基礎自然科学分野を総合して解明すること,2) その成果をもとに自然環境の保全や持続性を図る学問分野を発展させること,3) それを担う人材を育成することです.本コースでは,山岳域における気象や地形,森林・河川・湖沼等の環境や生態等の解析を通して,環境変遷の歴史,人間との関係に踏みこんだ環境保全などの研究に重きを置いています.

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物質循環学コースでの学生生活

・「物質循環学コースで学んだことは,課題を発見し,それを解決していく力だと思います。」

・「信州大学だからこそできるフィールド実習(例えば,乗鞍岳・上高地・諏訪湖等)を多く経験できたことが特に印象に残っています。」

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