物質循環学コース 特徴的な授業 「野外調査実習 I」

野外調査実習Ⅰではどんなことをするの?

野外調査実習Ⅰでは,北アルプスを代表する上高地や乗鞍岳を実際に訪れ,巡検(実地調査=フィールドワーク)を行います.コースの1年生全員が参加する初めての野外実習です.はじめは,フィールドを観ることで「皆さんが持っている知識」と「実際の自然環境(水循環,地形,植生 等)」を繋ぐ作業を行います.そして,その基礎知識をさらに発展させるために,様々なツール(ルーペ,クリノコンパス,水質計 等)を使用し,教員の指導に基づき環境調査法を実践します.まさに物質循環学コースが目指す「見て・触れて・考える」教育の始まりともいえる実習です.

実習はどうでしたか?(学生へのインタビュー)

Q1: 今日は何を見学しているのですか?
今回は,1年生全員で北アルプスの上高地を訪れました.地下水が流出している様子や,河川近くの岩石の形状,木々の種類を観察しました.

Q2: 良かったことは?
今まで,「なんとなくきれいだなぁ」としか思っていなかった景色が一変したことです.実習の前まで,景色の一部でしかなかった単なる水・石・木が,「自然を理解するためのヒント」を私たちに示してくれている存在であることが良く分かりました.

Q3: 大変だったことは?
10キロ歩いて,へとへとになりました.受験勉強あがりの体にはきつかったです.

この実習でどんなことを学んでほしいですか?

これまでは(高校までは),問題が提示され,それをどう解いていくかが求められていたと思います.しかし,これからは「解決すべき問題(課題)」を自ら発見し,それを解決していくことが必要になってきます.自然環境の中は,まだまだ不思議でよく分かっていないことがたくさんあります.自然環境の観察を通じて,各自が自ら興味を持ったテーマ(課題)を見つけ,問題を解決できるようになることを期待しています.

もちろん,自然環境をより良く知り,好きになってもらいたいというのもこの実習の目的の1つです.実習に参加する皆さん,楽しみましょう!
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