研究テーマ

細胞は,活動電位を発する興奮性細胞(筋・神経・内分泌細胞など)と,発さない非興奮性細胞(肝細胞,繊維芽細胞,上皮細胞など)に大別できます。興奮性細胞では,細胞膜電位(細胞外に対する細胞内の電位)の変化が,多くの場合細胞外から細胞内へのCa2+イオンの流れを作りだし,筋ならば収縮という機能を生じます。このCa2+イオンの流れは,細胞膜に埋め込まれたCa2+チャネルという蛋白質を介して起こります。したがって,ホルモン・オータコイド・神経伝達物質などが興奮性細胞の機能を調節する際には,これらが刺激となり,直接または間接的にCa2+チャネルの機能を修飾します。その分子機構を研究するのが本研究室の主題であり,またそこから筋の機能を調節して病気を直す薬を見つけ出したいと考えています。

以下,具体的プロジェクトについて述べます。