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ICT活用 学校・児童の様子

今日のできごと 令和3年9月22日「わたしのChromebook・iPadの使い方」その2

「わたしのChromebook・iPadの使い方」その2
 ~持ち帰り学習開始に向けて~

令和3年9月22日

 9月17日に行われた全校集会後のクラスでのふりかえりの様子をお伝えいたします。

低学年から

2年2組

 

 「いやな気持ちになるって分かっているのにわざと言う人がいる」Aさんは、その時のことを思い出しているのか、少し悲しそうな表情で語りだしました。Chromebook の使い方を話し合う場面でも、子どもたちは普段の友だちとの関わり方や生活の出来事から語っていきます。Bさんは、「勝手に決めたわけじゃない」と困った表情をしながら語ったあと、「そんなつもりじゃないのに...」とつぶやきました。
 自分にはそんなつもりがなくても、友だちがどう受け取ってくれるかはわからない。思ってもいないこと、本心ではないことが相手に伝わってしまうことがあるということ。相手が目の前に居ても正確に伝えることって難しいのに、ましてや見えない相手だったらどうだろうか。子どもたちは、メッセージを書き込む人も、それを受け取る人も、相手のことを想ってやりとりをする必要があるということを普段の生活から実感した様でした。普段されて嫌なことは、Chromebook の中でも、もちろんされたくないに決まっている。生活の一部になりつつある Chromebook だからこそ、上手に使うヒントが普段の生活の中にある。子どもたちのそんな思いが伝わってきました。
 一方で子どもたちは、Chromebook を持ち帰ることで楽しみが広がることも語っていきました。タイピング練習ができる"キーボー島"や AIドリル"Qubena" をやりたいという声やプログラミングにも挑戦したいという声、習い事の動画を見てもっと上手くなりたいという声など。今すぐにでも持ち帰って使いたいというような気持ちが伝わってきました。1人1台の Chromebook だからこそできること。上手に付き合うには少しコツがいるけれど、それはどんな道具にでも同じことが言えます。子どもたちが語るように、生活の中でたくさん使いながら、時には失敗もし、その度にどうすればよかったかを話し合っていくことが大切です。友だちと仲良くなっていくのと同じように、学ぶための道具(文房具)である Chromebook とも、それぞれのペースで仲良くなっていってくれそうだなと感じました。

中学年から

3年1組

 副校長先生のお話をお聞きして ~「先生たちが決めてしまったら、意味がない」~
 Chromebook を安全に使用していくためのフィルタリングソフト。そのソフトによって、Chromebook を使用できる時間や、閲覧できるサイトなどを細かく制限していくことができる事実を知った子どもたち。「そのソフトによって、どのように制限をしていくか。そのルールをみんなと一緒に決めていきたい」と投げかけてくださった副校長先生のお話に、子どもたちは「その方が絶対に良い!」と力強く答えていきました。それは、「自分のやりたい使い方」、「自分の要求」を通したいから、という意味ではなく、「自分で決める」そして、「自分が決めたことには責任を持って行動をしていく」という、トカちゃんとのくらしで子どもたちが今まで積み上げてきた営みとの重なりを感じていたからでした。
 振り返りの中で、子どもたちは日常の中に「自分で自分をコントロールする」という場面がたくさん存在すること、そして、そこで自制していくことの難しさを改めて語っていきました。同時に、周りの人に協力をしてもらったり、自分の身を置く場所を工夫したり、また、「自分自身の行動が果たしてどうなのか」と振り返る機会を持つことによって、自分をコントロールしていくことも可能なのではないか、ということも語っていきました。
 子どもたちは、この Chromebook の持ち帰りを、単に、Chromebook に限った話ではなく、「自分で自分をコントロールする」ということの「学びの機会」として捉え、「より良いわたしのくらし」を目指し、前向きに動き出しました。

高学年から

6年1組

 副校長先生からのお話が終わると、担任の先生が学級全体にこう言葉を届けました。
 「Chromebook を使い始めた4月から、5ヶ月が経とうとしているけど、使ってみて良かったことってどんなことかな」と。この投げかけをきっかけに、6年1組の子どもたちは、実感としての良さを語っていきました。

 児童会活動の準備などで有効に活用できたこと、教科の学習や総合での追究場面で調べたり計測したりと、その場に応じて有効に活用できた具体を子どもたちは語りました。
 そして、Y先生が続けます。「じゃあ、良くないなあってことあった?」と

 子どもたちは、やってみての良さの実感だけではなく、使ってみたからこそ感じる"わたしにとっての違和"を出していきました。実験をしているつもりが、録画に集中してしまっていたこと、児童会のために有効にパソコンを活用していたはずが、児童会活動での仲間とのかかわりが希薄になりつつあったことなどを共有し、大事な立ち止まりをしました。
 この後Y先生は、ICT機器を有効に活用する裏で、悲しい出来事が起こってしまった事例を紹介しました。良さと怖さが表裏に存在する中で、"Chromebook をどう有効に活用していくのか"ということを、子どもたち一人ひとりが、"ひとりになって"わたしの決意をルールに記入していきました。ルールを覗いてみると、そこには、『必要なことだけを調べる』『時間をしっかりと守る』と記されていました。『必要なことを調べる』の間に"だけ"が加わり、『時間を守る』の間に"しっかり"の言葉が加わっていました。こういったところに、Chromebook と適当に付き合うのではなく、自らを律して使いこなしてくことへの強い決意を感じました。