NEWS & TOPICS
今日のできごと 令和3年9月29日「トカちゃんの好きな長野小で、トカちゃんをいっぱいにしたいな」
「トカちゃんの好きな長野小で、トカちゃんをいっぱいにしたいな」
令和3年9月29日
クラスで飼育しているトカちゃん一家
iPadで写真撮影
夏休みの一課題で、自分の手で作った和紙を組み合わせて作品を作ったNくんや、切り絵でトカちゃんを作ったAさんの作品を見た子どもたちから、「図工の時間にこういうのを作りたい!」と声があがりました。そんな子どもたちと、長野小の中にあるトカちゃんが好きな物の写真を自分で撮って、その写真を切って、トカちゃんたちの輪郭に敷き詰めながら貼っていくコラージュ作品を作ることになりました。
材料写真を求めて、自然体験園の中をトカちゃんたちと一緒に歩きまわり、何枚も写真を撮っていく子どもたち。時には友だちと話をしながら、「これは、あまりきれいに撮れなかったから」と、写真を消して、さらに美しいものを撮ろうとしていく姿がありました。納得のいく1枚を撮ろうとしていく小さなカメラマンたちは、いつもの散歩とは違った視点から長野小を見つめているようでした。
教室に戻ると、作品に使う写真の選別を始めました。自分で撮った写真を改めて見つめながら、「この草(自然体験園の芝)の写真、自分でも欲しいな。だってこの草、こんなにきれいなんだもん」とS君。毎日歩いているはずの自然体験園の芝生ですが、「作品の一部」として対象を見つめ直していくことで、「ただの草」であったものが「美しい芝生」として見えてきたのかもしれません。以前、国語の授業で「きつつきの商売」というお話を読んでいた時に、「普段は気づかないけれど、耳を澄ましたり、目を凝らしたりすると、自分たちの身の回りは綺麗なものや、おもしろいものでいっぱいなんだ」と語っていた子どもたちの姿と重なって見えました。
コラージュ
「いろいろなトカちゃんたちがいて、『トカちゃん牧場』みたい」
黒板に貼られていく何枚もの友だちのコラージュ作品を見てYさんはつぶやきました。
自分のお気に入りの写真を丁寧に貼っていく時間。トカちゃんたちの身体の輪郭に合わせて写真を切って貼っていく活動は細かくてなかなか大変です。ですが、子どもたちは、その時間を楽しそうに、というよりは、嬉しそうに過ごしていました。
「私のは、緑色の写真ばっかになっちゃったんだ。でも、やっぱりトカちゃんたちは生草が好きだから、それでいいんだ」とHさん。「うまく写真を貼れなくて困ったんだけど、少し離れた場所から見てみたら意外に良くて、嬉しくなったんだ」とS君。「Yちゃんの黄色の写真、すごくいいね。そんなにきれいに黄色を使えるってすごいと思う」そんなH君の言葉にYさんも笑顔でした。
トカちゃんの好きなものをイメージしながら撮影したお気に入りの写真だからこそ、1枚1枚をどこに貼ろうか、どう貼ろうかと笑顔で悩みながら作品をつくっていった子どもたち。それぞれに追究をしながら、より良いものに仕上げようとしていく子どもたちは生き生きとしていました。
その日のAさんの振り返り
「できた人の作品を試しに先生が黒板に貼った時、頑張ったやつがたくさんで、すごくきれいでした。同じ自然体験園の写真のはずなのに、それぞれがまったく違ったトカちゃんたちでビックリしました。みんな上手で「コラージュっていいな」って思いました。教室の後ろに、みんなの作品を貼るのが楽しみです」