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今日のできごと 令和2年11月16日 「初研に向けた授業研究会①(理科)」

初研に向けた授業研究会①(理科)

令和2年11月16日

==ひとりひとりが"わたしの追究"に没頭==

4年1組授業 『紙の回転から見つめる あたためられた空気の動き』

 前時までに、鉛筆の先に傘(屋根)のようにして紙を乗せ、その紙がろうそくの火によってあたためられた空気で回転が始まるのではないかと考え始めている子どもたち。
 この時間では、ろうそくの火でなくても、紙の回転が始まるのではないかと予想し、ひとりひとりが試したい方法で、紙の回転の様子を観察しました。
・熱湯の入った紙コップを紙の下に置けばどうなるのか。
・アルコールランプで熱した鉄(棒、玉、薄い板)を紙の下に置けばどうなるのか。
・ランプ(豆電球)の熱によって紙が回るのではないか。
 などなど、思い思いの試し方で、目には直接見えない"空気の動き"を観察しました。

rika1.png Aさんは、鉄の薄板をアルコールランプで熱しながら、紙が回転する様子を観察していました。「回り始めるまで、待つか」と、回り出すまでにはしばらく時間がかかると予想したAさん他の班の様子を見に出かけました。そして、他の班のところから自分が設置した紙を見ると、既に回転が始まっていることに気がつくと、「もう、回ってるじゃん」と慌てて、自分の場所家戻り、下からのぞき込むように、回転の様子を見つめていました。

 授業の終末。試した結果がどうなったのかを全体で共有しました。それぞれの試し方でも紙が回転したことを確認しました。新たな疑問もわいてきました。次の時間につながっていきそうです。

5年1組授業 『周期から探る 振り子の不思議』

rika2.png 「振り子の周期は、振り子の長さによって変化し、おもりの大きさ、重さ、振れ幅は関係ない」。こう結論づけることが本当なのかと疑問をもちはじめた子どもたちは、"振れ幅と周期"あるいは"重さと周期"には、なにか関係があるのではないかと考え、『マイペンデュラム』で実験を始めていきました。
 Rさんは、紙粘土でおもさの調整をしながら、0.1グラムの誤差も許さず、12g、14g、17gと3種類のおもりをつくりました。そして、振り幅を20度に合わせ、3つの振り子の動きを観察しました。2つはほぼ揃い、1つがすぐにずれる結果に対して、Rさんは続けて、おもりの周期(10往復)の時間の計測を1つずつ行っていきました。授業の終わりに、「あと30分あればできるのに」と、最後までやりきれなかった悔しさを口にしました。追究は、次の時間まで続きそうです。

 メトロノームのリズムに合わせて振り子の周期を見つめる子もいました。振り子がつくりだす"時間"を味わっているようにも見えました。

 今回のこの2つの授業のうち、5年1組の授業の様子が28日のオンラインにて開催される初等教育研究会に合わせ、YouTubeにて公開されます。研究会に参加される方が、今回の授業をどのように感じるのか、また研究会でどのような意見がいただけるのか、楽しみにしたいと思います。いずれにしても、子どもたちの追究心(追究スイッチ)は、すばらしかったです。