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教育課程

教育課程は、学校教育法施行規則に示されている教科・道徳・特別活動の三つの領域で編成されている。それぞれの領域の指導は、地域社会の特性や、子どもの心身の成長発展を考慮して計画され、個人の特性に応じた指導がなされるよう配慮している。指導の実際に当っては、子ども個々の豊かな人間形成をめざして上記三つの領域のそれぞれの特性を生かしつつ、相互の関連を保ち、しかも多様な子どもの特性に応ずる弾力性を持ちながら、全体的に調和と統一のある指導ができるように工夫している。

教科

国語科

ことばと人間とは密接なつながりをもっており、ことばの教育は人間そのものの教育でもある。国語科は、このように重要な生きて働くことばを対象とする、人格形成の教育の大事な位地を占める教科である。

子どもの言語環境を整えるとともに、学習指導においては、表現と理解を有機的・総合的に関連させ合いながら言語感覚を高め、言語生活が豊かになるように配慮している。

社会科

社会科は、具体的な社会生活の学習を通して社会的事象を自らとらえ追究していく過程で、自他の人格の尊重が民主的な社会生活の基本であることに目を開かせ、国際社会に生きる個性豊かで民主的・平和的な国家・社会の形成者として必要な公民的資質の基礎を養うことをねらいとしている。

このねらいをはたすために、学習は単なる社会的事象の記憶でなく、子どもたち自らが問題をもち、社会の事実を自らの目と耳と心で追究することによって、見えている事実の奥にひそむ人々の営みの願いをとらえ、自らのあり方を考え、たくましく生きぬく力を身につけていくよう配慮している。

算数科

算数科は、数量や図形について基礎的な技能を身に付け、日常の事象について見通しをもち、筋道を立てて考える能力を育てるとともに、数理的な処理のよさが分かり、進んで生活に生かそうとする態度を育てることをねらいとしている。このねらいを達成するためには、単なる知識や技能の習得ではなく、子どもたち一人一人が自らの力で数理を創り出していくことが大切である。そして、その過程において数学的アイデアのもつよさや思考の進め方のもつよさを感得することによって、算数学習をも含めた生活全般においてそのよさを生かしていこうとする態度が培われるものと考える。

理科

理科教育では、子どもが自然に親しみ、自然の事物や現象を観察したり、実験したりすることを通して、科学的なものの見方や考え方を自ら伸ばすとともに、自然を愛する豊かな心情を培うことを目標にしている。

こどもたちが、自然の事物・現象に夢中になってかかわり、相互に支え合いながら、自らのやり方で探求活動を連続させていくことの喜びにひたれることを願っている。

音楽科

音楽教育は、子どもが歌ったり、楽器を奏でたり、美しい曲を聴いたり、曲をつくったりする音楽活動を通して、音楽の美しさや、音楽を学習することの楽しさを感じとることができる心情の豊かな子どもを育てることをめざしている。そのためには、子どもがねがいをもって、楽曲の個性的な音楽美を感じとって追究するよろこびを味わい、心をこめて表現することを大切に考えなければならない。この音楽するよろこびをエネルギーとしながら、より深い音楽の世界を追究する中で、日常生活にも音楽を豊かにとり入れていく態度を育てたいと願うものである。

図画工作科

子どもたちは生活の中で対象と対話をしたり、感動や驚きをもったりして心情的なかかわりをする。それを色と形で表していくことが図画工作科の学習である。

また、子どもが色と形で表現していく過程は、何ものにも制約されない自由な自分の心に基準をおいた活動である。ここに図画工作科の本質がある。そこで、図画工作科では子ども一人一人の対象との深いかかわりを大切にして、その子がとらえた感じを思うぞんぶん表現していけるように配慮し、その子でなければあらわせない、その子らしい造形性の高まりを願うものである。

家庭科

家庭および家庭生活は人間生活の基本であり、基礎となるものである。家庭科は、こうした家庭生活の重要さがわかり、自らの生活を創意工夫し、つくり上げていこうとする子どもを育てることをねらいとしている。言いかえると、生活の主体者を育てることである。そのために、活動を通し衣食住にかかわる内容を学び、それぞれの家庭のもち味を大切にしながら、日常生活における自分を見つめ、自らの役割に気づいて生き生きとした実践のできる子どもを育てたいと願うものである。

体育科

体育は、適切な運動の体験や心身の健康についての理解をとおして、健康の増進と体力の向上を図るとともに、健康で安全な生活を営む態度を育てる教科である。本校の子どもたちの多くは市街地に在住しており、遊びが運動とならないものが多い現状から、体育科では、子どもの創造力を養い、自発性を高め、喜んで運動に取り組むような子どもを育てたいと願うものである。そのために、学習活動ばかりでなく、休み時間・放課後等も運動できるよう配慮していく。

生活科

生活科は、具体的な活動や体験を通して、自分と身近な社会や自然とのかかわりに関心をもち、自分自身や自分の生活について考えさせるとともに、その過程において生活上必要な習慣や技能を身に付けさせ、自立への基礎を養っていこうとする教科である。

そのためには、子ども自らが身近な社会や自然と深くかかわる中で、直接体験や活動を通して自らを高めていけるように配慮していくことが大切であると考える。

道徳

学校における道徳教育は、人間尊重を基礎にしたよき社会人としての望ましい道徳性の育成を目標にして、学校の教育活動全体を通じて行われている。

道徳の時間は、教科や特別活動と密接な関連をもたせながら、道徳の目標が達成されるように配慮している。特に子どもが対象とのかかわりにおいてより深いところからよい生き方をみいだしたり、みなおしたりしていくことを願い、各種の活動を通して、子どもの自覚をよびおこし、啓培をはかっていくように配慮していく。

低学年教育

「学校を子どもたちの心ゆく生活の場とし、子どもたちの生活によって子どもたちを高めていく」という、長年にわたって積み上げられてきた本校の総合学習の精神と成果を十分に生かしながら、未分化な子どもたちが求める題材を追求する中で、諸教科の内容を自分自身のものにして取り込みながら、生き方を高めていくことを願って行われるのが低学年教育である。

具体的には、諸教科を中心として子どもの求めと教師の願いとによって切り開かれた題材を豊かに展開し、対象へのおもいを深めていく中で、子どもひとりひとりが自らの学ぶ道筋を作っていくことを大切にしたい。そのことによって子どもたちが自らを高めていく子どもたちになると考えている。

特別活動

特別活動は、望ましい集団活動を通して、心身の調和のとれた発達と個性の伸長を図るとともに、集団の一員としての自覚を深め、協力してよりよい生活を築こうとする自主的、実践的な態度を育てることを目標としている。この目標を達成するために四つの内容によって構成されている。

  • 学級活動
  • 児童会活動
  • クラブ活動
  • 学校行事、儀式的行事、学芸的行事、健康安全・体育的行事、遠足・集団宿泊的行事、勤労生産・奉仕的行事