農学部
学部の特徴
生命・食料・環境を支える「農学」と「生命科学」。広大なフィールドを活用した教育と研究で、自然と人が共生する持続的社会を創造します。
幅広い学問領域
農学部の学問領域は、食料生産、森林・環境、食品・生命科学と多岐に渡っており、SDGs(持続可能な開発目標)を達成する上でも極めて重要な学問です。農学部は単に農業に関わる専門分野の知識だけでなく、気候変動に対応する持続的な農林畜産物の生産、食を通じたヒトの健康、森林や緑地環境の保全など、人類社会の持続可能性を追求する上で必要不可欠な事を学び研究します。フィールド研究とラボ研究が連動した教育の実践
信州の豊かな自然に囲まれたキャンパスには、農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センターの広大な農場と演習林があります。身近で便利なフィールドを活かした実習・演習と室内での講義や実験を連動させた教育を実践することで、経験に裏打ちされた確かな知識と技術を修得します。“農学系グローバル人材”の育成
外国語科目に加えて英語で実施する授業、国際化・グローバル化に対応した内容を扱う授業などを総称した科目群「グローバル系科目」を1~4年次を通じて履修します。また、国際農学教育研究センターの支援のもと、海外の大学と積極的な交流を行うことで、国際社会で活躍できる人材を育成します。学科・コース紹介
農学生命科学科
■生命機能科学コース
生命機能科学コースでは、「生命現象に学ぶ生物機能」を教育の基本理念とし、安心・安全な生物資源を発掘、開発しようとしています。本コースの学生は、生化学、分子生物学、有機化学、分析化学、食品化学、生命科学についての基礎を学ぶとともに、微生物から高等動植物に至るあらゆる生物種の多様な生命現象について学修し、さらにはそれらを基盤とした新しいバイオテクノロジーについての幅広い知識と技術を修得します。
私たちは、このような教育を通じて、今後ますます発展することが期待される機能性食品や医薬品開発などの領域で新たな展開を担うべき創造性豊かな人材の育成を目指しています。
■動物資源生命科学コース
経済動物、愛玩動物、実験動物あるいは野生動物など、いろいろなかたちで動物は我々の生活に関わっています。動物資源生命科学コースでは、家畜・家禽から野生動物までを対象とした動物科学に関する教育・研究を、遺伝子・細胞レベルから個体・群レベルにおいて行っています。
1年次に始まる専門科目から4年次の専攻研究(卒業論文)に至る教育プログラムを通じて、動物の資源(めぐみ)と生命(いのち)に関する科学の基礎から応用までを体系的に学習しながら科学的な思考力を身に付けることができます。これにより、動物生産や関連産業で活躍できる人材の育成を目指しています。
■植物資源科学コース
環境に調和した持続的で高度な農産物生産を目指し、農業生産の基盤となる農作物や園芸作物などの有用な植物資源を農学的・生命科学的視点で捉え、フィールドワークとラボワークの両面から教育と研究を行います。本コースの学生は、植物の機能・構造といった基礎知識から、新品種の開発・高度な生産システム・生産物の利用ならびに科学的評価に至る応用知識・技術までを講義と実験実習を通じて体系的に学びます。
私たちは、信州の豊かな自然環境のもとで、環境に調和した持続的で安心・安全な農作物生産や付加価値の高い農産物の創出に貢献できる人材の育成を目指しています。
■森林・環境共生学コース
森林・環境共生学コースでは、信州の豊かな自然環境に恵まれた特色を生かし、山岳・森林域から農山村・居住域に至る自然環境と人との共生関係を科学的に俯瞰し、総合的な教育・研究を行っています。これは森林環境の保全と修復、山地防災と流域管理、森林資源の持続的生産と有効利用・計画、農村生産環境の改善と整備、緑地環境の保全・創造と持続的利用の管理計画といった幅広い内容を含むものです。また、キャンパス内及び近接の演習林などを最大限に利用した「現場主義」教育も特徴の一つとなっています。
私たちは人と自然が持続的に共生できる豊かな環境の創出に貢献できる、21世紀の人材の育成を目指しています。
令和7年4月よりコースが生まれ変わります
現在の4コースから、新たに3コース+1特別コースに変わります。また、入学後に履修することができる新しいプログラムを2つ提供します。
※詳細は農学部HPに掲載します(6月下旬予定)
卒業後の進路
令和5年度実績
生命機能科学コース
- 進学:27名 (69.2%)
- 就職:12名 (30.8%)
- 全体:39名
動物資源生命科学コース
- 進学:17名 (51.5%)
- 就職:15名 (45.5%)
- その他:1名 (3.0%)
- 全体:33名
植物資源科学コース
- 進学:23名 (48.9%)
- 就職:22名 (46.8%)
- その他:2名 (4.3%)
- 全体:47名
森林・環境共生学コース
- 進学:13名 (32.5%)
- 就職:26名 (65.0%)
- その他:1名 (2.5%)
- 全体:40名
令和5年度実績
主な就職先(令和5年度実績)
【生命機能科学コース】
岐阜県、長野県教育委員会 、アセラ、いなば食品、DHC、東洋技研、ピックルスコーポレーション
【動物資源生命科学コース】
農林水産省 、栃木県、広島県、JA全農いばらき、オーレック、ゴールドパック、サカタのタネ、ツルヤ、名古屋食糧、プリマハム、マルサンアイ、雪印メグミルク
【植物資源科学コース】
農林水産省 、長野県、大阪府、JA全農長野、長野県A・コープ、いなば食品、岩下食品、内堀醸造、協同乳業、コモ、タキイ種苗、常磐植物化学研究所、日穀製粉
【森林・環境共生学コース】
林野庁、長野県、愛知県、福井県、長崎県、姫路市、伊丹市、鈴鹿市、森林研究・整備機構森林整備センター、野沢園、ふじくぼ林産、平方木材、北陽建設
取得可能免許・資格
全コース共通 |
●中学校教諭一種免許状 (理科) ●高等学校教諭一種免許状 (理科・農業) |
生命機能科学コース |
●食品衛生管理者 (任用資格) ●食品衛生監視員 (任用資格) ●食品衛生責任者 (任用資格) ●毒物劇物取扱責任者 (任用資格) ●甲種危険物取扱者 (受験資格) |
動物資源生命科学コース |
●食品衛生管理者 (任用資格) ●食品衛生監視員 (任用資格) ●食品衛生責任者 (任用資格) ●飼料製造管理者 (任用資格) ※動物資源生命科学コースにおける、食品衛生管理者、食品衛生監視員及び食品衛生責任者の任用資格は「食品衛生法第48条第6項第2号」および「食品衛生法施行令第9条第1項第3号」及び「食品衛生法施行規則別表第17第1号」の取り扱いとなります。 |
植物資源科学コース |
●日本農業技術検定2級(実技試験免除) ●自然再生士補 |
森林・環境共生学コース |
●測量士補 ●樹木医補 ●自然再生士補 ●環境再生医初級 ●1級、2級造園施工管理技士 (受験資格の軽減) ●林業技士 (受験資格の軽減) ●林業架線作業主任者 (一部科目免除) |