エキゾチック・ナノカーボンの創成と応用プロジェクトは、2014年3月をもって終了いたしました。
長きにわたり、ご支援、ご協力を賜りありがとうございました。

アクティビティ

金子克美特別特任教授が「日本吸着学会 学術賞」を受賞 2011.11.14

金子特別特任教授 金子特別特任教授

表彰状 表彰状

金子克美特別特任教授が「日本吸着学会 学術賞」を受賞


金子克美特別特任教授が2011年度日本吸着学会学術賞を受賞し、H23年11月10日~12日に沖縄で開催された第25回研究発表会において表彰式が執り行われました。

日本吸着学会学術賞は、吸着における科学技術に関する学術的研究成果が特に優れた会員に授与されるもので、過去1999年から2010年の12年間には9名に送られています。
今回は、金子教授の「ナノ細孔系の構造論的吸着科学」の研究について評価されました。詳細な受賞理由は以下の通りです。

受賞理由:
金子氏は、独自の測定システムと方法論の開発、並びにそれらを駆使したナノメートルスケールの細孔空間のキャラクタリゼーションを通して、ナノ空間における分子の個性および分子集団構造の形成と特性を明らかにしている。固体細孔ナノ空間構造の決定法として同氏が考案した気体吸着法による「細孔場効果除去表面積決定法」は、現在世界的に広く用いられている。また、固体ナノ空間では分子-表面相互作用に加えて分子間相互作用が強調されることに注目し、気相高圧反応がナノ空間において常温以下で容易に進行する「擬高圧効果」の発見、疎水性ナノ空間中の水分子吸着機構の構造論的解明、ナノ空間中での分子集団構造の安定化の解明、界面構造的視点からのナノカーボンの研究における「量子分子篩効果」の存在の解明や「ナノ溶液」の概念の提示など、ナノ空間分子科学を先導する多くの業績を挙げている。

以上の成果は、吸着科学並びに吸着現象を利用したナノ空間化学の新たな展開に大きく貢献するものである。よって、同氏の研究は日本吸着学会学術賞を授与するにふさわしいものである。

(以上、学会からの通知文)


研究者・研究チーム紹介