ラスワ郡ガトルン村(標高2,230m)から望むランタンヒマール。

森林資源研究部門の松島憲一准教授、農学部植物資源コースの根本和洋助教、農学部応用生命科学科4年生の畠山佳奈実及び須田元輝の4名は、平成28年2月14日から22日までネパール中部のバクマティ県ラスワ郡をはじめとした山岳地域(標高2,230~1,487m)において、農学部と連携協定を締結しているネパール農業省ネパール農業研究評議会(NARC)傘下のネパール・ジーンバンクと共同で、植物遺伝資源の探索収集を実施いたしました。この結果、トウガラシやアマランサスを中心に88系統の植物遺伝資源を収集しました。今後、これらの遺伝資源は、ネパールと日本のジーンバンクに保存され、以後のネパールにおける生物多様性の研究や品種改良に活かされることになります。
この探索調査は、農林水産省委託プロジェクト研究「海外植物遺伝資源の収集・提供強化」(PGRAsia)に基づいて実施されています。
この探索結果については3月16日に信州大学理学部で行われる山岳研究所年次報告会でポスター発表予定です。

ネパール、カトマンズの市場で、在来トウガラシ品種を調査する松島准教授。