プログラムの概要

今、直面する世界と日本の課題

世界の水需要
人口の増加で水の消費も増えています。水需要に対して供給が追いつかない地域が増加することが予想されています。2050年には水不足下にある人口が世界人口の約45%になると予測されています。
世界のエネルギー需要
新興国における経済発展により、2040年にはエネルギーの需要は現在の約2倍になります。世界規模でのエネルギー危機や環境への悪影響が考えられます。
世界の食料消費
人口が増えるにつれて、食料の消費量も増えています。2000年から2020年の間に約55%、食料消費量が増えると予想され、世界規模での食料の奪い合いが起こることも考えられます。
日本の将来の人口
2005年の約1億2770万人から、2055年には8000万人まで減少するといわれています。そうなると1億人超の人口にあわせて作られた大規模なライフラインの維持は難しくなります。

など、重要な課題がたくさん。

持続可能な社会の実現のために

これらの課題を解決するには、資源を上手く循環させる仕組みづくりが大切になります。
つまり、大規模なライフラインに依存する現状から、再生可能エネルギーによるエネルギー自給に加えて、地域資源としての食料、水を加えた地域レベルの自立(律)循環型コンパクトライフラインへの転換が必要になります。

大規模ライフラインから小規模分散ライフラインへ

社会経済活動を支えるライフライン三要素 地域(集落)レベルのコンパクトな自立循環型ライフライン

サスティナブルな社会を実現する3つの研究分野

社会経済活動の要である「エネルギー」「水」「食料」の3つの分野。
持続可能な社会を実現するためには、再生可能エネルギー、食料生産、水利用それぞれの技術の高度化とともに、これらを連携させて地域資源の最適な利活用を促進するシステム運用技術を確立しなければなりません。

さらにそれらを地域社会に実装するためのリーダーが必要になります。

信州大学は持続可能な社会経済活動を支えるグローバル人材を輩出します

信州大学ではエネルギー、水、食料について、それぞれ特定の分野で高い専門性を有するだけではなく、全体を俯瞰してその専門性を社会で活かせる能力を持った人材の育成が必要だと考えました。
この修士・博士5年一貫プログラムでは、総合理工学研究科(修士課程)、総合医理工学研究科(博士課程)の専攻に学籍を持った上で、サスティナブルエネルギーコース、サスティナブルウォーターコース、サスティナブルフードコースのいずれかのコースに所属し、高い専門性、専門枠を超えた幅広い知識、応用力、国際性などを習得します。

信州大学は持続可能な社会経済活動を支えるグローバル人材を輩出します
本プログラムでは、
サスティナブルエネルギー、サスティナブルウォーター、サスティナブルフードにおける先端技術の研究開発とグリーンMOT(技術経営)の両方の知識を有するグローバル人材の養成を目指しています。

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