プログラムについて

プログラム責任者 佐藤敏郎教授 工学部電子情報システム工学科

エネルギー、水、食料は私たちの生活や社会・経済活動を支える重要なライフラインです。
現在、世界ではエネルギー、水、食料の確保が喫緊の課題になっています。一方、我が国では人口減少時代を迎え、今後社会インフラをどうやって維持・保全していくかが大きな課題となっています。これらの課題を解決するために、今後は従来の大規模なシステムに依存する形から、災害に強い地域レベルの自立循環型のサスティナブルライフラインへの転換が進んでいくものと考えられます。

信州大学では、将来のサスティナブルライフライン(エネルギー、水、食料分野)の構築を先導するグローバルリーダー養成を目指して、サスティナブルソサイエティグローバル人材養成プログラムをスタートさせました。
長野県は自然に恵まれ、太陽光、水力、地熱、バイオマスなど多様な再生可能エネルギー資源を持つと同時に、水資源にも恵まれた、全国でも有数な農業県です。長野県は地域レベルの自立循環型コンパクトライフラインの研究開発と人材育成を行うにふさわしい地域であると言えるでしょう。

本プログラムは、修士課程の総合理工学研究科、博士課程の総合医理工学研究科に跨る修士・博士課程5年一貫プログラムで、サスティナブルエネルギー、サスティナブルウォーター、サスティナブルフードの3コースで構成されています。
研究開発の成果を社会に実装するためには、他分野との連携を図りながら、全体を取りまとめるリーダーが必要です。
本プログラムでは、狭い専門領域にとどまらず、関連する周辺分野の実践的な知識・能力を身につけるために、「研究室ローテーション(修士課程)」「事前・事後教育を含む充実した高度人材育成インターンシッププログラム(修士課程)」「海外研究留学(博士課程)」「各種プロジェクトへの参画をベースとした博士研究」「信州大学経営大学院の支援によるMOT分野の履修」を含む多様なカリキュラムで構成されています。また、学生の皆さんが修学に専念できるよう、経済的な支援、キャリアパス支援なども組織的に行っていきます。

21世紀がスタートして10年余りが経過しましたが、持続可能な社会の構築は今まで以上に重大な課題となっています。本プログラムの理念に共感し、将来の持続可能な社会の構築を担う強い信念を持った多くの学生諸君が本プログラムに入ってくれることを期待しています。

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