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博士課程 医学系専攻

臨床薬理学

概要

治療のため薬を飲まなければいけなくなった妊婦や、慢性疾患など薬を長期的に服用していて妊娠を希望している女性のための、有益な医薬品情報が極め て少ないのが現状です。

また、医薬品開発における非臨床試験において、ヒト胎児の組織あるいはモデル系を用いた研究は皆無で、科学的な根拠に基づいた医薬 品情報が求められています。従って、本講座での研究は発生初期から成熟した肝細胞における薬物動態関連酵素について幅広いレベルで行われます。

研究テーマ

胎児の薬物動態モデル系の構築に関する研究
ヒト胎児の肝細胞は、げっ歯類とは異なり、かなりの薬物代謝活性を有することが知られています。このことは、代謝が解毒として働く反面、代謝的活性化を受ける薬物においては胎児に対して有害な作用を引き起こすことが推察されます。

しかし、ヒト胎児の肝細胞や組織を用いた研究は、未だ少ない状況にあります。興味あることに、正常ヒト胎児肝細胞を用いた研究から、胎児での薬物代謝酵素の発現調節が成 人とは異なるということを我々は明らかにしました。従って、胎児での薬物動態の予測には、胎児での薬物動態因子の発現調節因子の制御機構や胎児特異的な酵 素の性質を明らかにし、そのモデルを構築することが必須であると考えられます。一方、胚性幹細胞(ES細胞)は体を構成するあらゆる細胞に分化可能な万能 細胞であるため、分化した細胞の研究への応用や再生医療等への利用が非常に期待されています。

薬剤部においては、正常ヒト胎児肝細胞を用いた薬物動態影響因子の発現調節機構の解明と共に、選択的にES細胞を肝細胞に分化させる系を確立し、得られた肝細胞を薬物動態試験のモデル系構築に用いることを目的として下記のようなテーマで研究を行っています。

  1. ヒト胎児正常肝細胞におけるCYP3A分子種の発現調節に関する研究
  2.  胚性幹細胞の肝細胞への分化に伴う薬物動態関連酵素の発現変動に関する研究
  3.  胚性幹細胞の肝細胞への分化と再生医療への応用に関する研究
  4. 妊娠と薬:ヒト胎盤および卵膜(羊膜、絨毛膜)における薬物動態関連酵素の発現とその変動要因に関する研究

 

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スタッフ

教授

大森 栄

准教授

中村 克徳

その他

1名

学生数

博士課程学生数

2名

研究室の所在及び連絡先

研究室の場所:医学部附属病院薬剤部、基礎棟2階 
連絡先:somori@shinshu-u.ac.jp

主要な成果/Major Publications

  1. Matsunaga T, Kose E, Yasuda S, Ise H, Ikeda U, Ohmori S: Determination of P-glycoprotein ATPase Activity using Luciferase. Biochem Pharm Bull 29: 560-564, 2006.
  2. Matsunaga T, Miyazato K, Cui L, Imamura T, Johkura K, Sasaki K, Ohmori S: Expressions of cytochrome P450 in differentiating mouse embryonic stem cells. Drug Metab Rev 37:200, 2005.
  3. Maruyama M, Matsunaga T, Ohmori S: Induction mechanisms of CYP3As in human fetal hepatocytes by glucocorticoids. Drug Metab Rev 37:147, 2005.
  4. Matsunaga T, Maruyama M, Harada E, Katsuyama Y, Sugihara N, Ise H, Negishi N, Ikeda U, Ohmori S: Expression and induction of CYP3As in human fetal hepatocytes. Biochem Biophys Res Commun 318:428-434, 2004.
  5. Matsunaga T, Maruyama M, Harada E, Ikeda U, Ohmori S: Characterization of human fetal hepatocytes: expression and induction of CYP3As. MDO 2004 15th International Symposium on Microsomes and Drug Oxidations, pp. 99-102, Medimond S.r.l., Bologna, Italy, 2004.

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