医学部保健学科看護学専攻 伊澤淳教授が中心となって推進した研究が,「Impact」誌に紹介されました。

看護学専攻の伊澤淳教授が中心となって,松本市歯科医師会と松本市医師会や有識者が協力して組織された研究会「医科歯科連携による先進予防医療研究会・松本(D-CAMP松本)」において,歯周疾患と全身疾患の関連を調査した研究が,「Impact」誌に紹介されました。

https://www.ingentaconnect.com/content/sil/impact/2018/00002018/00000012/art00006

研究概要:松本市の歯周疾患検診の結果と,国民健康保険の診療報酬明細(レセプト)上の病類コードを突合し,歯周疾患検診異常と全身疾患の関連を解析した。2008~2015年度に歯周疾患検診を受診した6,068例のうち,国民健康保険による診療を受けた2,574例を調査した結果,残存歯数の減少,健全歯数の減少,喪失歯数の増加は,脳心血管病,高血圧性疾患,糖尿病等の代謝性疾患の病名を有するリスクが高いことが示された。また,骨の密度および構造の障害など骨格系疾患とも関連した。歯周疾患・オーラルフレイルと全身疾患との関連が松本市の調査で明らかとなり,口腔保健の意義が示された。

Complete 015_017_DrAtsushiIzawa_IMPACTPUBLICATION.pdf(6.7MB)