検査技術科学専攻 木村文一講師,医学系研究科保健学専攻 金井崚さんが第56回日本臨床細胞学会秋期大会において受賞いたしました。

 平成29年11月18日~19日に福岡国際会議場(福岡県福岡市)で開催された第56回日本臨床細胞学会秋期大会において、木村文一講師(医学部保健学科検査技術科学専攻)と金井崚さん(医学系研究科保健学専攻1年)の二人がそれぞれ「ポスター優秀演題賞」を受賞しました。

 木村講師は、今後増加すると考えられている悪性中皮腫に対して常に鑑別が必要となる反応性中皮細胞との判別を目的とした画像解析の発表を行いました。画像解析で得られた特徴を機械学習機(サポートベクターマシン)に入力し判別率を求めた研究で、両者の判別の指標になる方法を提案したことが評価されました。

金井さんは、細胞診検査において、正常頸管腺細胞と鑑別が困難なことがある子宮頸部胃型腺系病変で前癌病変とも考えられているLobular endocervical glandular hyperplasiaの両細胞核において濃度共起行列を中心とした画像解析技術を用いて比較した発表を行いました。画像解析の新規性や、コンピュータによる客観的評価を可能にした点が評価されました。

受賞演題は以下の通りです。

「悪性中皮腫における客観的数量化技術開発および機械学習機による判別分析研究」

 ○木村文一1),溝口貴弘1),山口雅浩2),村雲芳樹3),太田浩良1),佐藤之俊4)

 信州大学医学部保健学科検査技術科学専攻1),東京工業大学・工学院2),北里大学医学部病理学3),北里大学医学部呼吸器外科学4)

「濃度共起行列を用いた子宮頸部胃型腺系病変における細胞診断応用」

 ○金井崚*1、小林隆樹*1、小林幸弘*2、石井恵子*3、山口雅浩*4、木村文一*1

 *1信州大学 医学部保健学科 検査技術科学専攻、*2信州大学 医学部附属病院 臨床検査部 病理検査室、*3岡谷市民病院病理診断科、*4東京工業大学 工学院

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検査技術科学専攻 木村文一講師

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医学系研究科保健学専攻 金井崚さん