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いよいよ出産

陣痛が来たら

◇子宮口が全開大になるまでの分娩第一期は陣痛室で過ごすのが一般的です。ここでどのくらい過ごすのかは状況によって異なりますが、初産では半日前後かかることは普通です。陣痛は赤ちゃんが産まれるために必要なものであることを意識します。

◇子宮の出口がスムースに広がって、赤ちゃんが元気に出てくるイメージをもって、赤ちゃんと自分のために頑張りましょう!

◇陣痛が持続している間は呼吸法とマッサージで乗り切り、陣痛と陣痛の間はリラックスしてゆったりと過ごしましょう。

分娩

子宮口が全開大になっていよいよ分娩室に移ったら、分娩のクライマックス!赤ちゃんの娩出が間近です。痛みが強くなると冷静な気持ちを保ちにくくなりますが、つとめて周囲の状況 やスタッフの言葉には耳を傾けましょう。待ちに待った赤ちゃんとの対面を楽しみに、もうひと頑張りです。

出産後の入院期間は正常なお産なら5~6日です。この間に体の回復をはかると共に赤ちゃんの世話の基本を学びます。母子同室で早くから赤ちゃんと一緒に過ごすことで、赤ちゃんの世話に慣れ、母と子の心理的な絆が強まって母乳の出もよくなります。

出産後、体が妊娠前の状態に戻る期間を産褥期といいます。普通は子宮が妊娠前の状態に戻るまでの約一ヶ月間をさします。 特に妊娠高血圧症候群や、妊娠糖尿病などの合併症が発症した場合には、産後もその病気に対する注意が必要です。

NICU

未熟児として小さく産まれた子供を24時間体制でみるところをNICUと呼びます。
産まれたときの体重がおよそ1500g以下の極低出生体重児と呼ばれる子でも、亡くなってしまうことは殆どなく、心身両面にわたって普通に育つ子が90%に及ぶと言われています。それどころか最近では1000g未満の超低出生体重児と言われる子でも多くが育っています。
たとえ小さく産まれても、医師や看護師と協力してみまもってあげましょう