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あれ、妊娠かな?

「あれ、妊娠かな?」と思ったら

妊娠・出産そのものは一昔前にくらべて飛躍的に安全になりました。実際、無事に出産してあたりまえという感覚が一般的になっておりますが、妊娠・出産にともなう母体や胎児の合併症が少なからず存在していることも現実です。
新しい生命が自分の体の中で芽生えたことを自覚し自分なりに受け止めていく過程の中で、喜びと不安とが交錯しながら、毎日を過ごしている妊婦さん達が多いのかもしれません。
このページでは、妊娠の初期からお産までの説明や、産科(妊娠)に関連した疾患を紹介します。

◇多くの方は妊娠したことを月経の遅れやつわりの症状、乳房の張りなどで気がつきます。
◇「あれ、妊娠かな?」と思ったら、なるべく早く医師の診察を受けましょう。早く診察することで、不要なX線撮影や薬の服用をふせぐことができ、また、子宮外妊娠や胞状奇胎といった異常妊娠の早期発見にもつながるなど、母体への影響を最小限にくい止めることになります。
◇もし体調が悪ければ、休んで無理をしないようにしましょう。ご自分の判断では薬を使わず、休養と栄養で自然に体調を治すように心がけてみてください。
◇初診では妊娠かどうかの判定とともに、様々な検査や診察を行い、妊娠、出産が無事に経過するかどうかを判断します。検査は尿の妊娠反応、超音波断層法、内診、子宮癌検診、血液検査などです。

超音波検査では、妊娠5週には胎児の入っている袋(胎嚢)が子宮の中にあることを確認できます。多胎妊娠かどうかの診断も早い週数から行うことが必要であり、全妊娠期間を通じて、とても有用 な検査です。



〔写真右:妊娠7週の胎嚢と胎児〕
その後、順調な妊娠経過を確かめるために、定期的な妊婦健診を受けていくことになります


〔写真右:妊娠15週の胎児〕
背骨がしっかり見えます。頭からお尻まで約10cmです。
予定日が決まってからの妊婦健診は、妊娠23週頃まで4週に1回の割合で行います。以後は状態により医師の判断で 2週間に1度位行い、36週以降は毎週行います。



〔写真右:妊娠31週の胎児〕
お顔がわかります。
お父さん似かな?
お母さん似かな?