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病院案内

信州大学医学部附属病院 産科婦人科

所在地 : 〒390-8621 長野県松本市旭3-1-1  
電話 :  0263-37-2793(外来)

[教授]塩沢 丹里(婦人科腫瘍)

私たちのポリシー

産婦人科のすべての診療分野の専門医により、女性の生涯にわたりあらゆる悩みに対応し、地域の中核病院としてベストの医療を提供します。同じ疾患であっても、その病状や程度は患者さん一人一人で異なることを重視し、正確な病態診断と徹底した治療前カンファレンスにより、個別化された治療を提案します。さらに、患者さんの要望や社会的背景を最大限に考慮し、十分なインフォームド・コンセントを得て治療を行います。

各分野別の診療内容

周産期

分娩数は年間約800例です。正常分娩は"できるかぎり自然に"をモットーにしています。妊娠高血圧症候群のほか、糖尿病、甲状腺疾患、自己免疫疾患、血液疾患などの合併症妊娠の患者さんも多く、他診療科と連携をとりながら診療にあたっています。母体だけでなく、胎児心拍モニター、超音波検査などを用いて胎児の状態を把握し総合的に管理します。
長野県の地域周産期母子医療センターに指定されており、県内各地からの母体搬送を受け入れています。帝王切開率は約25%です。また、信州大学遺伝子診療部と連携し、出生前診断と詳細なカウンセリングを行っています。

婦人科

婦人科腫瘍は正確な病理組織診断を行い、MRI、CTなどの画像診断を活用して術前評価を行っています。
悪性腫瘍:子宮頸癌の患者さんは年間約70名です。初期病変には頸部の円錐切除術による低侵襲の保存療法を行っています。
診断の難しい頸部悪性腺腫には MRIと胃型粘液発現により早期診断に努めています。広汎子宮全摘術において適応症例では骨盤神経温存を導入しています。進行頸癌には症例により、同時化学放射線療法を選択しています。
子宮体癌の患者さんは年間約40名です。組織診、CT・MRI等の画像診断により詳細な術前評価を行い、治療方針を決定しています。 若年女性の子宮内膜異型増殖症や初期体癌には保存的治療(黄体ホルモン療法)を行う場合もあります。子宮体癌の手術では原則として子宮摘出に加え骨盤・傍大動脈リンパ節郭清術も行っています。
卵巣癌の患者さんは年間約25名です。超音波検査、MRI、CT等により正確な術前診断を行います。卵巣癌には徹底した腫瘍減量手術を施行しています。化学療法症例も多く、可能であれば外来で治療を行っています。
その他、外陰癌、腟癌、卵管癌、腹膜癌などの患者さんも治療しています。患者さんのQOL向上を目的として、支持緩和療法にも力を入れています。
良性腫瘍:子宮筋腫、子宮腺筋症の治療は手術療法や薬物療法を患者さんの希望・症状等に応じて選択しています。子宮肉腫との鑑別が重要であるため、MRIを詳細に検討しています。良性卵巣腫瘍や子宮内膜症、子宮外妊娠には積極的に腹腔鏡手術を行っています。

更年期障害に対しては、患者さんの状況に応じてホルモン補充療法(HRT)を含めた薬物治療を行います。

不妊症

外来でまずスクリーニング検査を行います。夫婦そろって検査を始めることが大事です。適応症例には体外受精を導入しており、年間約50名に行っています。また顕微受精(ICSI)も施行しています。習慣流産の検査や治療も行っています。

外来診療日 : 月〜金、いずれの曜日も周産期、婦人科、不妊症の3専門外来があります。