教員紹介

いとう つくす

伊藤 盡

英語学 教授

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Tolkien 研究

J. R. R. トールキン研究会 白の乗手 30周年記念集会

オクスフォード大学教授であり、ファンタジーを変えた作家であり・・・

「世紀の作家」・・・世紀の大事件という言い方がありますが、世紀の作家!となると、日本人の耳(や目)には慣れない表現でしょうか? J. R. R. トールキン(1892-1973)は、20世紀を代表する作家として認められた作家です。 この決定に対して、多くの「英文学」の先生方はショックを受け、信じられない、あるいは「信じたくない」という態度を示しました。 その理由は、「英文学」を愛すると自称する先生方が好む、いわゆる「英文学史の正典(the Canon of English Literature)」で語られる作家でない人が選ばれたからです。 しかし、トールキンという人物が如何に多くの読者に愛されたか、ということは、明らかにこの事実に示されているわけです。 そして、日本では、30年前から、この作家と作品を愛する人々が、「研究会」を立ち上げていたのです。若い会員の方々も年々増えているということです。 30年という期間を記念して、1年に1回の例会が東京の御茶ノ水にある日本大学のキャンパスで催されました。 私もその記念すべき集会に参加することができ、いろいろな方々と交流を持つことができました。 例会のあとは、打ち上げ、ということになりますが、トールキン、特に映画『ロード・オブ・ザ・リング』で奏でられた音楽を、生楽器演奏で皆で楽しむことができました。 フィドルや打楽器、リュートの音色が部屋中を満たしました。 同日、中央大学で開かれた日本ケルト学会でも、懇親会でCeltic Musicが奏でられたそうですが、東京の西と東でケルト音楽が響いた夜でした。

『ホビットの冒険』の映画化を前に

せっかくの30周年記念の集会なので、私も少しばかりお話をさせて戴きました。 『ホビットの冒険』が来年には映画化され、公開されるということで、『ホビットの冒険』の書かれた経緯について、John D. Rateliffe の労作を紹介しつつ、ドワーフとトロルについてお話をしました。 ドワーフ(Dwarf)もトロル(Troll)も、実は北欧の伝説に認められる生き物ですが、この『ホビットの冒険』以来、一般には、単なる英語圏のファンタジーに登場するイマジネーションの産物という誤解を受けている存在です。 しかも、トロルについて言えば、中世の北欧の伝説には出てきません。これは民間の口誦伝承の産物です。それがどのように『ホビットの冒険』にまで受け継がれたかを簡単に紹介した次第です。 これについては、また後日。

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