教員紹介

いとう つくす

伊藤 盡

英語学 教授

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授業関連 英語史ゼミ

2011年度前期伊藤ゼミ

Lynda Mugglestone, ed. The Oxford History of English (OUP, 2006)をp.193まで読解するゼミの授業がもうすぐ終わります。


今年は、Middle EnglishからTudor朝に至る時代を扱いました。
特に、英語史のキモの一つ Great Vowel Shift が本当に存在したか否か、という、
まさに英語史ゼミならではの問題点を、時間をかけて多くの学生が考察してくれました。


欧米の学部学生レベルとは言え、非常に高度な内容と英語に触れる数少ない機会と思い、英語学のゼミ生、特に2年生を中心に summary (要約)と criticism (批評) とを、それぞれ二人ずつのペアを組み、1回の授業で、パワーポイントの提示と共に、英語でpaperを読む(発表する)という授業でした。

3,4年生は、本書に接するのは二回目ですが、2年生は初めてです。それにも拘わらず、レベルの高い発表が多数ありました。

百獣の王は、我が子を千尋の谷に突き落とし、なおかつそこから這い上がったものをさらに突き落とし、なおも這い上がってきた仔獅子を育てるといいます。
今の時代にそこまでする必要はないと人は言うかも知れませんが、大学で英語史を研究するということの一端を、人生のある時期に経験するということは、他では得られぬ体験だろうと思います。

そのために必要な知識を短い期間に深く学ばずには、このような本を読み解くことはできないわけです。適当に表面だけをなぞった知識だけではわからないことも多いはず。
世の中に出た時も、分かったつもりで実はわかっていなかった、という場面に数多く直面することでしょう。
そのような時に、このゼミで培った批判精神や、深く物事を究めることの大切さに思い至ってくれれば、と願っています。

苦しみながらも、書かれていることに真摯に向き合う学生たちに、幸あれ。

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