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いとう つくす

伊藤 盡

英語学 教授

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ちいさいおうち(書店)

松本市には、質の高い書店が多かったと聞きます。 今も残るそのような店の一つが、信州大学から自転車で3分かからない距離にあります。

その名も「ちいさいおうち」。

かのバージニア・リー・バートンの名作絵本『ちいさいおうち』(石井桃子先生の訳)がその店名の由来なのは、看板からも明らかです。もうすでに30年も続けて商っていらっしゃるとのこと。小さな子供さんを連れていらしたお客さんたちが、今では退職をなさる年齢になり、若い世代へと絵本好きが受け継がれていらっしゃる様子が拝察されます。松本に来るのは「ちいさいおうち」に寄るためだと仰るお客さまも多いと伺いました。

 

実は、私の渋谷で行っている講座の常連であるMさんにもうとうの昔に、ここに是非是非行くべきだと紹介されていたのです。しかしながら、信州大学に赴任して、諸々のことに忙しくしているうちに、とうとう1年間一度も足を運べなかったという、為体なのでした。

が、今日は、信州大学の入学式の日。新しい年度の始まりに、新しい仕事の計画も熟してきたので、その一環として、意を決して訪れることにしました。

 

門構えを見て、まず素敵な印象を持ちました。表には、『はらぺこあおむし』40周年記念のポスターと、ミシェル・ペイヴァー作の『クロニクル千古の闇』シリーズ完結のポスターが!

 

先ずそこに感動しましたが、中に入れば、もう自然と笑顔が出てきてしまうほど、素晴らしい本の溢れた店内です。

 

アポもとらずに突然訪れた私を丁寧に迎えて下さった、店長と奥様と、まず仕事のお話をおずおずと切り出したのですが、その後に、絵本好き、トールキン好きであることを明かすと、仕事のことはそっちのけで、僕も知る高名な諸先生方のお話からはじまり、オクスフォードやケンブリッジに、作家を偲ぶ旅をなさったこと、また、かの吉田新一先生(トールキンのburlesque『農夫ジャイルズの冒険』の訳者でもあり、大学生用の講読本の解説が秀逸!)の講座も開いていらしたこと、などなど、ここで書ききれない程いろいろな話に花が咲きました。

 

ああ、こんなことなら、もっと早く来ればよかったと、自分の臆した心を後悔したのはもちろんです。

これからも、公私ともども、ちいさいおうちにはたくさん寄らせて頂くことになりそうです。

 

英語学ゼミの学生たちにも、是非紹介したいこのお店。しかも、大学からこんな近くにあるのならば、どんどん寄って、素晴らしい作品群を次から次へと読破して貰いたいと思うのは親心。

 

閑話休題。ちいさいおうちに到着して、上の写真を撮っていたら、こまくさ句会のM先生が車に乗ってちょうどいらして、パンを買いに来たと仰る。そう。ちいさいおうちの奥には、松本地域で知る人ぞ知る美味しいパンを焼くお店エクリュ(Écru)があったのです。

もちろん、帰りに私も立ち寄り、美味しいパンを少しだけ買いました。

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